決算書は四角形に加工して理解する!
金額と数字だけで追いかけない!

絵心がない方もご心配なく(笑)。

作図もExcelを使えば無限に修正できます。

決算書を加工 焦点が定まらない?

「…となりますが、よろしいでしょうか?」という問いかけは
日常生活でも仕事でもありふれています。

そうした問いかけをしつつ、私は返答だけでなく表情、
とくに目の動きを確認しています。

焦点が定まっていない…

歯切れの悪い返答も予想通りということになります。

たとえば、決算書の説明。

申告書であれば税額だけをとりあえず確認しますが、
決算書は経営成績や状態のデータの集積です。

金額(数字)や勘定科目・表示(文字)だけを漠然と追いかけると、
焦点が定まりません。

決算書は加工して理解・把握することがおすすめです。

決算書を加工 四角形だけでOK

決算書の加工といっても複雑な知識やツールは不要です。

  • 資産・負債・純資産・売上・経費ごとに四角形で表示
  • 手書きでもExcelなどを使ってもOK

金額に応じた縮尺やスケールもとりあえずは棚上げして、
全体の理解を優先することがおすすめです。

たとえば、事業の譲渡価格の算出。

日本政策金融公庫のサイトで概算を計算できます。
 (貸借対照表は経営者以外にも実益があります!?)

とっつきにくい事業の譲渡価格を算出できる点は魅力ですが、
算出の過程の解説をみると…

整理してみると下記の2つの式にまとまります。

  • 譲渡価格(企業評価額)=時価純資産総額(B/S)+営業権(P/L)
  • 営業権(P/L)=(経常利益+減価償却費)✕2年分

すっきりしましたが、イメージはさっぱり湧かないかもしれません(笑)。

貸借対照表と損益計算書のデータが必要なことは理解できますが、
イメージとは直結しません。

下記のように貸借対照表と損益計算書を加工してみると、
2つの式のイメージが直感的にわかります。

イメージができれば、数字だけを追いかけるだけではなく、
経営成績や状態との関連へと検討を進めることが出来ます。

決算書を加工 即興でかけますか?

決算書は四角形をかいて加工してしまえば理解できます。

金額の単位を「万円」などに設定してしまえば、
即興でも四角形の図が描けそうです。

では、実際に描けるかというと…、一旦保留かもしれません(笑)。

上記の算出ツールは下記のデータを入力した結果でした。

赤枠は損益計算書、青枠は貸借対照表に関連したデータです。

青枠の貸借対照表関連では資産・負債・純資産を補正するデータとして、

  • 役員借入金(負債性のないもの)
  • 不良資産(資産性のないもの)

といった反映が必要とされています。

利益が表示される損益計算書や税額のわかる税務申告書と異なり、
貸借対照表の確認は後手に回りがちです。

形式と実態の不一致を見過ごす可能性もあります。

決算書を加工してザックリと理解・把握することができれば、
詳細な検討や対策を進めることが出来ます。

焦点がバシッと定まるはずです。

 

蛇足
秋になっても花がいろいろ見られますね。
赤とんぼや蝶もよく見かけます。

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