個人・小規模経営でもダブルチェック!?
期待する効果を変えてみる!
これは無理だろうという処理も、アプローチ次第で
かえって魅力が感じられるかもしれません。
ちょっとした期待をかけてみては?
ダブルチェック 決定的に足りない?
私は今でこそ税理士業に従事していますが転職経験が豊富です(笑)。
経営者を含めて数人規模の事業者から数千人規模の組織に所属
していたこともありました。
組織の規模の違いは役割分担の違いに表れます。
個人である法人であれ、数人の規模の組織であれば、
- 経営者=オールラウンドプレイヤー
といった状態となります。
一方、大組織であれば業務上の役割が細分化されていたりします。
経理処理では「ダブルチェック」が有効な管理手法と言われますが、
小規模経営では事実上困難といえます。
とはいえ、足りないのはスタッフ・従業員ばかりとは言えません。
ダブルチェック 外部から追加!
小規模経営で経理上のダブルチェックは、
- 人員不足
- 知識・理解・経験の不足
- 経理・財務データの管理
という制約から実現困難といえます。
また、経営者自身が経理の理解や経験不足なため、
年一を含めた「丸投げ」になりがちです。
経理のダブルチェックどころかスピードと精度で遅れを取る
というフラストレーションの素です。
税務申告のための経理という割り切りや妥協が必要です。
経営者の判断のために貢献できる経理といった成果は
期待しづらくなります。
一見すると、小規模経営の限界です。
ただし、視点を変えてみると別の可能性がみえるかもしれません。
税理士との契約は記帳代行などの外注の印象が強いのですが、
- 経営者への経理のレッスンも含める
と発想を変えてみることで局面が変わります。
日常的な経理処理の多くは定型化できます。
基本的な会計の考え方を経営者が理解していれば、
経理処理のタイムロスを小さくできます。
会計ソフトを使えば効率的な経理処理が期待できます。
経営者による経理処理と税理士によるサポートが並行することで、
経理でのダブルチェックも可能となります。
ダブルチェック 経営の成果につなげる!
一般的に経理処理のダブルチェックは、
- 従業員・スタッフの不正防止
という内部管理での効果を期待しています。
横領などの不正取引を防ぐためのダブルチェックです。
他方、小規模経営の組織でのダブルチェックは、
- 経営判断の作成のスピードと精度をUP!
と期待する効果に違いがあります。
経理を税務申告のための処理と割り切る選択もあります。
そうした考え方とは別に、税理士という外部サポートにより
- 経理処理
- 経営者のスキルUP
- 事業の成果を残す早期の判断
といった効果を期待する選択も可能です。
「ダブルチェック」ということばと小規模経営は接点がなさそうですが、
視点を変えてみると期待できる効果は見出せるかもしれません。
蛇足
「横領」は経理の定番の問題ですが無くなりません。
組織の規模とは関係無く発生しうる問題です。
ダブルチェックは経理のオプションではなく、
デフォルトがおすすめと言えますね。
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