エンディングノートを相続開始後に記入する!?
手続き対象の見える化と共有ツール
試行錯誤や失敗を積み重ねながらだんだん上手くなる
という発想は凡人にとって救いがあります。
とはいえ、そうした手段は繰り返せるからこそできる
前提条件付きだったりもします。
人生で何度もない「相続」では通常と異なるアプローチを
考える必要があります。
開始後に記入 作成しているか?
世間的にはよく知られてはいるものの、現実には利用されていない
といった対象は少なくありません。
たとえば、遺言。
相続開始後のトラブル、「争族」を回避するための選択肢ですが、
実際に遺言を作成されている方は少数派です。
「エンディングノート」にも同じことが言えます。
遺言ほど作成のハードルは高いものではないはずですが、
作成には至っていない方が多いはずです。
開始後に記入 何をどこから始めるか?
税理士業を営んでいるので相続の相談を受けることがあります。
字面だけだとちょっとした違いですが、「相続税」だけでなく、
「相続」に関連した問い合わせもあります。
歳を重ねられた方といっても、「相続」に直面する機会は初見
という方は珍しくありません。
想像開始直後の葬儀や法要、医療費の支払等が済んだ後、
- 相続の何をどこから対応していくか?
といったとっかかりから途方に暮れることもあります。
子どもや孫といった親族が側にいれば対応できますが、
必ずしもスムーズな展開が期待できないこともあります。
エンディングノートはそうしたときの手がかりになりますが、
被相続人(亡くなった方)が必ず用意しているとは限りません。
相続開始後の対応での手がかりなしは心もとない状態です。
開始後に記入 見える化と共有のツール
相続が開始された後、未記入のエンディングノートは無用
と思われても仕方のない存在です。
とはいえ、相続手続き全般の「見える化」と「情報の共有」
では未記入のエンディングノートに利用の余地があります。
離れて暮らしている相続人が慣れない相続手続きを
確実に進めていくツールとして利用できます。
- 銀行などの金融機関
- 毎月の支払先の手続き
- 生命保険
- 不動産 etc
手続きに必要な情報を一元化して、相続人で共有することで
相続での支障を減らすことができます。
相続税は相続開始から10か月が申告期限です。
時間を有効に利用して、支障を減らすことがおすすめとなります。
蛇足
アイキャッチ画像は散歩中にみかけた「ユーコミス」のようです。
英語名は「パイナップルリリー」、和名は「ホシオモト」だそうです。
ホシオモトを「星万年青」と表記すると印象が変わりますね。
<ご案内>
■林友範税理士事務所
■災害と税金の情報