会計ソフトだけで複式簿記はスルーできません!
具体的解決と抽象的な理解はセット!
効率的なはずが非効率という皮肉に気づかないことがあります。
結果や結論を受け止めるには準備や条件があります。
結果は遠回り ほっと一安心≠解決
仕事を進めていて不安になるのは、
- 判断の基準が曖昧
- 着地点が見えない
といった場合です。
そうした不安なときには、
- 考えるより信じたい
といった気持ちに傾きがちになります。
また、「下手な考え休むに似たり」ということばもあります。
手をこまねいているばかりでは先に進めません。
とりあえずの対策として、
- 課題を棚上げ
- 仮の選択
といったしのぎ方がマシということもあります。
とりあえずの結論でもわかっていると、
ほっと一安心で停滞感を払拭できます。
反面、とりあえずの結論での安心が解決にならない
といった問題を残します。
たとえば、複式簿記。
結果は遠回り わからないがわからない
会計ソフトの理由で最大の障害といえるのは「複式簿記」です。
素人目に複式簿記がわかりにくい点は、
- 1つの取引なのに2つの勘定科目を使う
- 日常的な処理と決算処理がある
- 集計の結果が損益計算書・貸借対照表になる
- 税金の計算は別に行う etc.
といった点があげられます。
とりあえずの対策として、
- 扱いやすそうな会計ソフトの利用
- パターン化された仕訳の適用
といった選択で会計処理ができます。
とはいえ、その場しのぎの対策では、
- 棚卸と決算処理、損益計算のつながり
- 売掛金・買掛金・未払金の背後にある発生主義
といった関連性はわかりません。
また、複式簿記はビジネスのお金の処理に加えて、
- 消費税
- ビジネスとプライベートの分離
といった処理も同時に行います。
会計ソフトの設定で消費税の処理を選択することになります。
個人事業主であれば、「事業主勘定」を利用します。
個別具体的な処理を追い始めると、情報量に圧倒されます。
判断のつかない大量の情報が不安の種にもなります。
わからないことが何なのかわからなくなります。
結果は遠回り アプローチを変えてみる
複式簿記での会計処理には非日常的な記号や文字はでてきません。
とはいえ、複式簿記の実態は、
- 発生主義やフロー・ストックといった発想
- 取引にともなう消費税も並行処理
といった抽象性や重層性があります。
ユーザーフレンドリーな会計ソフトは上記のややこしい点を
目につきにくくしてくれます。
データのインプットと処理のアルゴリズムがあれば、
特定の形式のアウトプットは期待できます。
皮肉な見方をすれば、ユーザーが問題点を意識しない
という残念な結果だけが居残ります。
高性能の会計ソフトを探すというアプローチには限界があります。
ちょっと遠回りですが、
- 抽象的な発想を理解する
- 会計と税金の違いを確かめる
- 税理士と協業する
といった選択がおすすめです。
会計ソフトを使っているのにもやもや感があるのなら、
アプローチを変えてみる機会かもしれません。
蛇足
コスパの良し悪しは無視できません。
ただし、過程や結果の裏付けが見込めることが前提です。
裏付け抜きのコスパは「安物買いの銭失い」になりがちです。
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