決算書や申告書を加工したことがありますか?
消去で見える化する!
「粉飾」のすすめではありません(笑)。
ピントを絞ることで期待以上の成果につなげていきます。
加工した? 書類に酔う理由
「酔う」といった生理現象にはアルコールや乗り物(車・船など)が起因です。
私は「ひらがな」の連続でクラっと文字に酔いそうになります。
学生時代は古文が苦手でした(笑)。
経営者の中には決算書や申告書をみてしまうと焦点が定まらず、
クラっとされる方が少なくありません。
対処療法として、
- それで、税金はいくら?
という決めゼリフがあります(笑)。
納税は申告の完了に必須なので無視できない確認事項ですが、
決算書や申告書の内容が把握できていない問題は解決していません。
税務会計の知識も必要ですが、ちょっとしたテクニックも有効です。
加工した? 消去で見える化
損益計算書や貸借対照表といった決算書や税金の申告書にはひな形があります。
事業内容や規模に左右されない汎用性のあるひな形は柔軟性もありますが、
ピンボケの原因にもなり得ます。
たとえば、青色申告決算書。
白色申告の収支内訳書に比べて記載するデータ2枚から4枚へと増えます。
漫然と眺めると、
- どれもこれも記載が必要なのか?
- どこから手をつけるのか?
- 各部分と全体のつながりは?
と不安が膨張していきます。
まず、無関係の箇所の消去や塗りつぶしがおすすめです。
ひな形や過年度の決算書(のコピー・PDF)を利用して加工します。
事業に登場しない・不要な勘定科目を消去してみると、
処理すべき対象が浮き上がってきます。
損益計算書で「給料賃金」を消去していれば、2枚目での関連箇所も対象外となります。
貸借対照表や「製造原価の計算」も同じように加工できます。
当初よりもグッとピントが絞れるはずです。
同じことは所得税の申告書にも当てはまります。
- 収入
- 所得
- 所得控除
左上から始まる定番の申告書の様式も納税者本人に絞れば、
処理の対象は限定的です。
収入源が事業からのみであれば、清々しい気持ちになれます(笑)。
所得控除は収入や所得とは異なり、家族の状況を確認しつつ埋めていく
といったことに気づきます。
また、小規模企業共済といった将来への備えを検討する機会もみえてきます。
加工した? ゴールから逆算の現実
仕事の効率化では下記が定番の発想の一つです。
- ゴールから逆算して行動する!
無駄なことをしない、処理や判断を目的に沿うようにしていく
という発想です。
否定する理由が見当たりません。
一方で、課題となるのは、
- ゴールを正確に絞り込めるか?
- 絞り込みの妥当性や根拠は?
- ゴールに向かって何をしていくか?
といった現実に運用するための疑問や課題が出てきます。
経営者だけで取り組み続けることが合理的とは言えない状況です。
疑問や課題が見える化できたが、自己解決では不十分と感じたら
税理士のサポートに期待する段階とも言えます。
経営者が疑問や課題を把握している状況であれば、
解決への勢いも増します。
蛇足
とっつきにくい決算書や申告書も記載の対象外があるとわかると、
なんだかホッとします。
根拠がわかった状況でのホッとした気持ちも成果の一つです。
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