税務相談会はフォローがキモです!
誤解のない利用法とは?
秋以降、各地で税理士会などによる税務相談会があります。
悩ましい税務問題の解決の糸口になりえますが、
利用上の誤解の解消とフォローがキモです。

キンモクセイでリラックス
相談会フォロー 確定申告との違い
私は税理士業で無料相談を行っていません。
他方、税理士会での企画で税務相談回に参加しています。
来場される相談者から報酬をいただくことはありませんが、
手を抜いていて応対してはいません。
とはいえ、来場される方には誤解のある場合もありそうです。
相談会として定番かつ風物詩とも言える確定申告での相談会は、
- 相談のみのケースもあるが、
- 大半の方は「還付」申告を想定して来場
とあらかじめ行き着く先がある程度想定されています。
相談会場で申告書を作成するという光景が続きます。
一方、確定申告会場以外の相談会では、
- 当事者によるフォローがキモになる
といった面が強調されます。
相談会フォロー 確認事項とは?
確定申告でもその他の相談会でも、相談が対象の場合、
- 現状の確認
- 選択肢の確認
- 今後の対応と方向性の確認
といった内容が話題の中心となります。
たとえば、所得税での事業所得の場合。
- 会計・税金の仕組みを確認しつつ、
- 事業経営の状況
- 売上・経費、投資、借入、投資、雇用 etc
- 帳簿の作成状況
- 青色・白色申告、会計ソフトの利用
- 消費税の対応
といった現状の確認が必須です。
納税の義務といった疑いようのない抽象的な段階はともかく、
具体的な申告の対応では選択や判断が分かれます。
事業所得での申告が必要と言っても、
- 白色申告
- 青色申告‐簡易簿記
- 青色申告‐複式簿記
と帳簿に違いがあり、それぞれ書面でも電子申告に分かれます。
文字に書き起こしてみると、サラッと確認できそうな内容ですが、
相談会場で確認していくと時間はあっという間にすぎます。
相談会フォロー これからのきっかけにする!
無料相談会の利用は次の行動のきっかけにすることができます。
事業所得であれば、
- 自己対応・DIY
- セミナーや講習会に参加して自己対応
- 税理士に依頼
- 毎月、隔月、年一などの選択あり
といった選択を検討して判断することになります。
判断は一つに絞ることになりますが、正解というよりも、
当事者の方向性に沿った判断をはっきりさせることになります。
税務相談会は具体的なシミュレーションなどではなく、
今後とる対応のきっかけととらえると誤解が防げます。
蛇足
アイキャッチ画像は散歩中に撮影したキンモクセイです。
リラックスできる芳香が漂っていました。
芳香剤の代表格に君臨するわけですね(笑)。
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