固定資産台帳を確認していますか?
年一よりタイムリーな管理がおすすめ!
月次決算をやっている、という方であっても、
固定資産は年一だったりします。
金額が大きい対象です。
固定資産台帳 何やったっけ?
確定申告期になると、毎年同じような会話があります。
その一つに、通帳の支出の確認があります。
年一での決算・申告処理は言うに及ばず、
月次処理をしている場合でもあります。
定型的な取引の処理を優先していると、
イレギュラーな取引の処理は先送りされます。
固定資産の購入はそうした処理になりがちです。
その結果、確定申告期に経営者が通帳とにらめっこして、
- この支払い、何やったっけ?
といった光景となります。
多額のイレギュラーでの支払いであれば、
印象に残るので記憶はたどれます。
取引の記憶が行方不明とはなりにくい対象です。
問題は、その後の処理で「遭難」してしまうことです。
固定資産台帳 分類で遭難!?
固定資産と関連した多額でイレギュラーな取引といっても、
- 日付
- 金額
- 取引先
- 消費税額
といったデータがあれば記帳は可能です。
課題は「固定資産台帳」への登録です。
固定資産台帳には、
- 減価償却処理の対象となる
- 固定資産ごとに
登録していくことになります。
1つの固定資産の購入と支出が対応していれば、
シンプルな処理となります。
問題は支出の処理で判断を必要とする場合です。
たとえば、事業用の建物に関連した支出で、
- 資本的支出→固定資産(資産)→減価償却(費用)
- 修繕費(費用)
と分かれる場合があります。
また、「看板」という一見シンプルな対象であっても、
- 器具備品
- 建物付属設備
- 構築物
と実態ごとに処理は分かれます。
さらに、看板の建物付属設備と構築物では、
- 金属製
- それ以外
と材質により耐用年数が異なります。
通帳や請求書の金額だけでは不十分です。
設計書や仕様書等といった書類の確認をしないと、
固定資産台帳の処理で「遭難」してしまいます。
固定資産の分類でも、対応する耐用年数の違いでも
損益計算に影響することに変わりありません。
経営者が想定していなかった税負担の発生
といったことにもつながります。
固定資産台帳 購入以前からの声かけ
事業の判断、とりわけ多額でイレギュラーな投資は
経営者の役割となります。
個人事業主や小規模な組織であれば、
経営者の即断即決も珍しくありません。
その一方で、投資の判断の影響が、
- 短期的な損益だけでなく、
- 長期間にわたる
という可能性もあります。
記帳や固定資産台帳の管理は投資の決定に比べて
後手に回りがちです。
帳簿上の処理は後手に回っても可能ですが、
想定外の結果にいたる可能性もあります。
期待する成果や計画と事後の結果を一致させるために、
固定資産や多額の投資以前からの留意がおすすめです。
投資の検討や見積もりをとる段階から
税理士にもお声がけいただければ幸いです。
蛇足
アイキャッチ画像は某商工会での税務支援ブースです。
コロナ禍の仕切り越しでの相談環境も
数年もすれば過去の遺物でしょうね。
ウェブでのリモート面談に切り替わるのか、
ちょっと気がかりなところです。
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