辛くならない税務申告の始め方とは?
所得税と相続税申告の共通点とは?
わからないことや知らない、未経験だから辛いだけでなく、
想定してしまうことで辛く感じることもあります。
スタートの負担を軽くしておくアプローチがおすすめです。
辛くない申告 違う税目と共通項
所得税・法人税・消費税・相続税は申告税で共通しますが、
申告書はまったく異なります。
税金の仕組みが異なるので当然と言えば当然です。
税金に詳しくない方でも、そうした違いはご存知です。
一方で、税目を横断した共通項もあります。
納税者目線では、
- 税額はいくらくらいになるのか?
といった点が最大の関心事となります。
役所が税額を計算する賦課税ではない税目ゆえの関心事です。
とはいえ、会ったばかりの初対面の方に問われると
税理士でも応答に限界があります。
辛くない申告 まずは収集!
法人税を申告する場合は税理士の関与が一般的であり、
消費税についても同様です。
所得税と相続税の申告は必ずしも税理士が関与せず、
申告の準備をするケースがあります。
相談会や単発で税理士に相談することも可能ですが、
いきなり税負担額を計算できるわけではありません。
税理士は会計や税金の仕組みを理解した上で、
資料やデータの裏付けで税金の計算をします。
所得税と相続税は別個の税目ですが、
- まず資料やデータの収集から始める!
という点では共通しています。
所得税、事業所得であれば、
- 売上関連:請求書、契約書
- 経費関連:領収書、レシート、クレジットカード明細
- 事業全般:銀行口座の通帳・データ
といった資料やデータを収集しておきます。
相続税では、分割対象となる財産に関連した資料だけでなく、
葬儀費用などの債務控除の資料も利用します。
どんな税金の申告でも資料やデータ無しでは先に進めません。
辛くない申告 後工程の負担も下げる!
資料やデータの収集からスタートするアプローチであれば、
とっつきにくさは感じにくいはずです。
気が重くなるのは、次の段階です。
事業所得であれば、帳簿の作成となります。
ノートに手書きして、電卓で集計…といった処理を想定すると、
ミスや追加の処理が加わったときの負担が重く感じられます。
会計ソフトなどの利用で入力や集計、転記の負担を下げる
といった選択も想定しておくことがおすすめです。
相続税を含めた相続に向けてエンディングノートを作成する場合も
手書きで記録する必要はありません。
土地や家屋といった不動産の記録であれば、名寄帳や契約書などを
ファイリングしておくと役立ちます。
税務申告では納税の負担もありますが、申告に至るまでの負担もあります。
辛くならないスタートや後工程の負担を下げる選択は
対応を先送りしないためにおすすめです。
蛇足
税理士には税額を算出できる特殊能力がある
と誤解されていることがあります。
残念ながら、税理士資格の取得でとどまっています(笑)。
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