特殊商品売買 補助コードで理解する
こういうアプローチもあります。
特殊商品売買 勘定科目で混乱する
簿記が苦手という人の中でも、とくに苦手な論点として特殊商品売買があります。
私も苦手でした(笑)。
苦手とする原因の一つに、一般商品売買とは異なる複数の勘定科目が登場することが挙げられます。
例えば、試送品や積送品といった勘定科目があります。
さらに、一般商品では見かけない対照勘定も現れます。
簿記の学習全体にいえることですが、こうした複数の見慣れない勘定科目の出現が処理の負荷を高めます。
仕訳を書き出すときに記号などを使うと良いのですが、特殊商品売買で記号を使いすぎるとかえって混乱します。
(簿記の勉強と実務の違い)
特殊商品売買 補助コードを使ってみる
学習の簿記と実務上の簿記では違いがありますが、その一つとして勘定科目の補助コードの利用があげられます。
(預り金勘定 なめるとジャングル)
特殊商品売買の仕訳でも、通常の勘定科目ではなく、あえて補助コードを使ってみると見通しが良くなります。
例えば、試送品や積送品を仕入れから振り替える仕訳を考えると、通常の仕分けならば
試送品・積送品/仕入、となります。
しかし、あえて仕入勘定に補助コードを使ってみると、以下のように表現できます。
仕入(試・積)/仕入(一般)
こうしてみると、試送品や積送品が売上原価の算定に関連することがわかります。
同じように割賦販売を考えています。
通常割賦販売の仕訳は以下のようになります。
割賦売掛金/カップ売上
売掛金と売上の勘定で補助コードを使って表現すると、次のような表現になります。
売掛金(割賦)/売上(割賦)
割賦販売では、売掛金の整理が重要なのであって、試送品や積送品とは異なることがわかります。
特殊商品売買 苦手ならコンパクトに守る
特殊商品売買は、複合問題で出されると難しく感じられます。
まず、一つ一つの特殊商品売買の形態や処理を理解して、出題頻度の高い処理ができることを優先します。
全ての処理を完璧にするよりも、手が付けられない状態からの脱出が優先です。
複合問題では、決算整理前残高試算表が与えられることが一般的だと思います。
まず、決算整理前残高試算表の勘定科目と金額が何を意味しているのかを読み取れることを目標とすると見通しが良くなります。
特殊商品売買は、簡単な攻略方法のない論点ですが 、取引のイメージや補助コートなどを利用して考えてみると糸口が見つかります。
蛇足
特殊商品売買は、出題の割合としてはマイナーになりましたが、厄介さではメジャーなままです。
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