確定申告を丸投げすると節税も資産形成もわからなくなります!
目前の不安や負担は目につかなくなっても、
かえってもやもや感が残ります。
丸投げでもやもや 考えるよりも信じたい
仕事でも生活でも不安や負担を抱えていると、
とにかく早くスカッとしたい気持ちになります。
とくに慣れていない処理や苦手な応対が重なると、
一挙に片付けたい衝動が強まります。
慣れていない処理では、
- 知識の不足を補う
- 現状を把握する
- 自分がやるべきことを整理する
- 実際の処理に取りかかる
と意外に手がかかります。
さらにマニュアル本や各種の助言と自分の現状との違いから
自分にとって必要な判断をする必要があります。
実際の処理よりも判断に悩む時間がつらく感じるかもしれません。
そうしたときに、「まかせて安心」や「丸投げしてください」と言われると
目を奪われます。
実際には、目が曇ります(笑)。
不安や負担を感じているときには、自分で考えるよりも信じて任(まか)せたい
に魅力を感じるのは仕方ないかもしれません。
丸投げでもやもや 場当たり的に納得、後でもやもや感
経理や確定申告も多くの方にとっては不安や負担の源です。
税理士や会計事務所に処理を丸投げしたい欲求があります。
確定申告というイベントをクリアする目的だけならば、
処理の丸投げという選択も合理的です。
丸投げといっても内容は異なりますが、ざっくりとらえると
- 必要な書類を税理士や会計事務所に渡して、
- 税理士側で決算や確定申告の処理を進めて、
- 処理の目途がついたところで依頼者に確認していただき、
- 確定申告終了
というプロセスになります。
さらっと書きましたが、見逃してしまうのは「依頼者に確認していただき」
という過程です。
確認するという行為の前提は、
- 確認対象に知識がある
- ある程度の想定や予測をしている
- 想定や予測と実態との違いと要因を理解できる
- 実態に基づいた対策や提案を理解できる
と決して簡単とはいえない可能性があります。
たとえば、節税。
事業所得の確定申告では、会計での事業の決算→個人の税務申告という
過程で処理が進みます。
節税につながる処理といっても、
- 会計上の経費
- 税務申告での所得控除や税額控除
とに分かれます。
最終的な金額(税負担額)さえわかればOKと場当たり的にとらえても、
経費の計上と所得控除の計上では将来の影響が変わるかもしれません。
損害保険の保険料ならば事業上の経費です。
これに対して、小規模企業共済は保険のようにみえても、
所得控除の対象で事業者の将来の退職金となります。
処理を丸投げして、ふわっと場当たり的に確認してしまうと
後々もやもやとした不安に変わっていきます。
丸投げでもやもや イベントよりもルーティンワーク
経理や確定申告を丸投げしている事業者では、決算や申告を
事業活動のおまけ・雑用・付随処理ととらえがちです。
普段の事業の一環としてではなく、一過性のイベントという
位置づけともいえます。
通年でも連年でも事業が続いている以上、処理や判断にも
つながりがあります。
経理や確定申告を一過性のイベントとしてとらえるよりも
ルーティンワークとして定期的に取り組んでいくと、
将来のもやもや感を感じずにすみます。
蛇足
丸投げの確定申告の処理は、お伝えすべきことが多い割に
説明に使える時間が少ないという矛盾があります。
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