タウン誌の休刊 お金と人の流れが変わる
いつかが今になったという印象です。
替わりは何か?
タウン誌の休刊 地方でのコロナウイルスショック
コロナウイルス騒動以降、外出の自粛が強まっています。
飲食店を中心に経済への影響がでていますが、石川県ではタウン誌の休刊という事態に至りました。
石川県ではメジャーなタウン誌である「Clubism(クラビズム)」と「FAVO(ファーボ)」が休刊しました。
(クラビズムを発行している会社は現在自己破産の申請に至っています)
コロナウイルス騒動以前からの経営状況も影響していますが、今回のコロナウイルス騒動による経済の急激な収縮が最終的な契機になったようです。
クラビズムは有料、ファーボはフリーペーパーという違いはありましたが、地元の飲食店やサービス業の情報誌として知られていました。
依然としてコロナウイルス感染が収束に向かっていないので、今後どのような事業や業界に影響がでるかは不透明です。
タウン誌の休刊 メディアと広告の変動
これまでにもローカルのメディアについて取り上げることはありました。
(地方のメディア)
ローカルのメディアは、発信者の違いから大きく2つに分けられます。
まず、広告収入に支えられたメディアです。
広告収入に支えられたメディアは、紙媒体を中心に存在感を示しています。
ネット広告の比重が高まる中では、相対的に存在感は小さくはなっていますが 、認知されているという点においてはこれまでの蓄積もあり、有効なメディアといえます。
会計事務所勤務時代のお客様でも、クラビズムに取り上げられたことで一気に集客が強まったお店もありました。
しかし、今回のタウン誌の休刊を起点として、この経路(チャネル)の存在感は低下するかもしれません。
もう一方のメディアは、自己発信型のものです。
SNSやブログ、ホームページがこれに当てはまります。
(メディアをもつ 当たり前ではない在り方)
フリーランス・個人事業者を中心として、既にメディアを持っているという方は多いと思いますが、ローカルな活動でも存在感は強まりそうです。
広告収入により支えられているメディアが紙媒体からインターネットに比重を移しつつあります。
ローカルでのスポンサーによるネット広告が充分でない現在では、自己発信型のメディアの存在は総体的に重要になります。
タウン誌の休刊 求職も変わる
タウン誌の休刊は、ローカルの消費市場への影響だけに止まりません。
今回休刊したタウン誌に限らず、タウン誌によっては求職情報を多く掲載しているケースもあります。
正社員や正規職員を前提とした求人では、ハローワークや人材サイトが存在感を示していますが、パート・アルバイト・非正規の求人ではフリーのタウン誌から情報を得るというケースも多くあります。
求職情報の環境は、広告収入で支えられたメディアと同様に紙媒体からインターネットへと移行していくのでしょうが、移行するスピードよりも現在の求職市場の方が変化が早くなる可能性もあります。
今回の石川県でのタウン誌の休刊は、広告メディアの変化と求職市場の変化がより強まる契機かもしれません。
蛇足
新聞やテレビといった広告収入に支えられている大手メディアも、今後何らかの変化が起こるかもしれません。
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