なぜ決算申告までに2ヶ月かかるのか

実質は数日しか余裕がなかったりするんです。


初夏までもうちょっと。

なぜ決算までに2ヶ月 昔も今も

4月から5月にかけては、法人税のいわゆる3月決算の繁忙期となります。
2020年は暖冬とコロナウイルスという例年にはないショックがあったので、決算にも影響がでるケースが考えられます。

上場企業以外は、法人の決算申告の締め切りは期末から2か月以内です。
3月決算だと5月末に締め切りを迎えるというわけです。

なお上場企業は3ヶ月以内の締め切りとなっています。
6月下旬に株主総会が集中するのもそのためです。

2ヶ月間という期間は長いように感じられますが、 担当する企業の経理担当者や会計事務所にとっては時間が切迫する期間となります。

外から見ていると何がそう忙しいのか疑問ではあります。
昔に比べてパソコンを使うのは当たり前ですし、インターネットの環境も整備されています。
それにもかかわらず、 2ヶ月という期間を要するのは変化がなく、疑問かもしれません。

なぜ決算までに2ヶ月 仕組みを変えておく必要がある

決算までに2ヶ月かかる理由は、大きく2つに分かれます。

まず、会計事務所側の事情です。
複数の顧客を抱えて、並行して処理を進めなければならないので、決算という1年の締めの処理を集中して行う時間がなかなかとれないという事情があります。
とくに3月決算では、対象となる顧客が集中する可能性もあり、さらに時間を要するケースも考えられます。

次に、決算を迎えている事業者側での仕組みが十分に整っていない可能性が考えられます。
法人税では、発生主義が前提なので売掛金や買掛金についても毎月の締め後の処理を決算書に反映させることが必要とされます。
(発生主義のわかりにくさを理解する)
このため売上や仕入れについても、普段からの経理処理がなされていないと決算処理が進みません。
同じようにクレジットカードでの支払いでも、 普段から経理処理がされていないと確認がとれないということになります。
(未払金の金額が確定しないわけです)

言い換えると、決算処理以前の経理の仕組みがないと決算での情報収集にに時間がかかってしまうというわけです。
そのため、3月末に決算を迎えても、決算処理に取り掛かるのは4月末以降ということになります。

会計事務所・税理士は、事業者側からの資料やデータが必要なので、処理は5月以降になるというわけです。

なぜ決算までに2ヶ月 決算だけではない仕組みが必要

日々の経理処理がなされていれば、決算の処理は早く取り掛かることになります。

これは、毎月においても同様です。
決算処理を決算書や申告書の作成というだけではなくて、事業の動向や資金繰りまでを把握しておくためと想定しておくことが、次に対応するための判断や行動の早さにつながります。

コロナウイルス騒動以降は、資金繰りのために新たな借り入れが必要とされるケースもあります。
試算表の提出が必要ということにもなりますが、正確な試算表を作るためには発生主義に基づいた処理とそれを支える普段からの経理処理が必要になります。

普段からの経理処理は、決算だけではなく、急激な展開にも即応できる仕組みになります。

 

蛇足
会計事務所の繁忙期は、例年12月から翌年5月です。

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