相続対象の土地の路線価はどこで調べるか? 

発表されると必ずメディアで取り上げられる路線価ですが、
誰でも・いつでも調べられます。

路線価はどこで? 血圧急上昇(笑)

顧問契約ではなく、単発の税務相談の場合では、
出たとこ勝負の状況もあります。

たとえば、所得税の確定申告の電話対応。

私が以前従事した電話対応では、開始時間の9時早々に

  • 相続する土地の評価の調べ方を教えて!

といった問い合わせがあり血圧が急上昇しました(笑)。
(しかも早口でした)

不意打ちだと、ちょっとした返答でも動揺します(笑)。

相続では土地を金銭評価して税額の計算に組み入れます。

相続税の取り扱い上、

  • 土地の面積(㎡) × 1㎡当たりの評価額(円/㎡) = 評価額(円)

がスタートになります。

市場での取引価格ではなく、相続税の計算上の評価額を計算します。

このときの「1㎡当たりの評価額」が「路線価」です。

毎年7月に国税庁より公表されます。

路線価はどこで? 国税庁サイトと全国地価マップ

冒頭での問い合わせでは、呼吸を整えた上で(笑)、
国税庁のサイトより路線価が確認できることをお伝えしました。

国税庁のホーム画面の「分野別メニュー」→「関連サイト」より
路線価にアクセスできます。

路線価は利用できる期間が決まっています。

たとえば、令和4年分の路線価は令和4年1月1日から令和4年12月31日が対象です。

上記のサイトで路線価を調べるといっても、マウス操作で
都道府県→市町村→地名を選択するだけです。

たとえば、下記は石川県の金沢駅東口付近の路線価です。

画面左側には隣接する路線価図が示されています。

PDFファイルでのダウンロードや印刷も可能です。

最新のデータでもあり、最優先に確認するデータでもあります。

とはいえ、国税庁のサイトは

  • 白黒表示
  • 路線価図間の遷移がシームレスではない

といったとっつきが悪い印象もあります。

データの更新では遅れを取りますが、「全国地価マップ」は
操作性や視認性では利用しやすい印象があります。
(令和4年分は11月末に更新予定)

国税庁のサイトと同じようにマウス操作だけで利用できます。

印刷も可能ですし、データの共有も「リンク」より対応できます。

路線価はどこで? まずはスタート

国税庁のサイトも全国地価マップも路線価を手っ取り早く調べる
というスタート段階で有効な情報源です。

土地の評価は上記の路線価の確認だけでは完結しません。

上記の確認以降、役所での調査や現地調査が続きます。

とはいえ、相続税の対象となる土地の評価額を確認するならば、
上記のサイトのデータの確認がおすすめです。

所得税の確定申告の電話相談コーナーに問い合わせたり、
税務署に赴く必要はありません。

 

蛇足
地図とデータの組み合わせは地味な印象とは別に
想像力をかきたてられます。

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