贈与税は時間差の税金もセットになる!?
不動産取得税にご注意!
「税金」と「時間差攻撃」は単体でも好かれませんが、
セットになるとさらに負担を感じやすくなります。
贈与を残念な印象にしないための予備知識です。
不動産取得税 贈与税も確定申告の対象です!
「確定申告 税金」とくると、「所得税」が連想されます。
個人事業主であれば所得税に加えて「消費税」もあるかもしれません。
2023年(令和5年)10月より消費税インボイス制度が始まったので、
確定申告では所得税と消費税がセットの方も増えたはずです。
所得税や消費税に比べると、「贈与税」の申告はグッとマイナーです。
申告期限が3月15日と所得税と一緒です。
(消費税は例年3月31日です)
「確定申告書等作成コーナー」でも申告書が作成・送信できます。
贈与税は相続税の補完税とはいううものの、完結している税金です。
とはいえ、贈与対象次第ではセットとなる税金も発生します。
贈与税とは時間差がある税負担なので、納税当事者が驚くこともあります。
不動産取得税 申告税?、固定資産税と関連?
贈与税とセットになりうる税金は「不動産取得税」です。
名称からピンとこない税目ですが、
- 購入だけでなく贈与においても
- 登記の有無にかかわらず
- 有償であれ無償であれ
不動産の「取得」により課税される税金です。
不動産の「取得」は、
- 売買
- 交換
- 建築
- 贈与
といったケースがあります。
「相続」による取得は基本的に課税されません。
意外ですが、「申告税」です。
税務署ではなく県税事務所に申告する税目です。
ただし、取得後60日以内に不動産登記をすれば申告は不要です。
(災害などで軽減措置を受ける場合は申告が必要です)
県税事務所より後日納税の通知が届きます。
気になる税額や計算の仕組みは以下の通りです。
- 不動産取得税=課税標準✕税率
- 課税標準≒固定資産税評価額
- 税率:家屋(住宅)・土地3%、家屋(住宅以外)4%
ただし、2024年(令和6年)3月31日までに取得した宅地の場合は、
評価額の2分の1が課税標準額となります。
税率が固定されているので、課税標準である固定資産税評価額により
税負担額が左右されます。
固定資産税評価額は市町村役場からの通知や照会で確認できます。
- 固定資産税の納税通知書の確認
- 固定資産課税台帳の閲覧
- 固定資産評価証明書の請求
不動産取得税 税負担も贈与の一環
「贈与」と「不動産取得税」はパッと見は関連がわかりにくい印象です。
「贈与」であれば、
- 課税 or 非課税
- 確定申告
- 税負担
といった想定ができます。
不動産の贈与であれば「固定資産税」の負担も想定の範囲にあるはずです。
「不動産取得税」は「贈与」と関連しつつも別の税目であり、
「固定資産税」の計算要素も使うけれど、やはり別の税目です。
「贈与」による財産の移転では受け取った側に税金の負担が生じます。
「贈与税」や「固定資産税」の負担は「贈与」から連想しやすい税金ですが、
「不動産取得税」は想定外になりがちです。
不動産の「贈与」では「不動産取得税」の負担にも留意が必要となります。
蛇足
アイキャッチ画像は「おかもち」です。
日本のフードデリバリーサービスの象徴かもしれません。
年季を感じさせる佇まいです。
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