高齢者の確定申告は家族でサポート!
「障害者控除対象者認定書」とは?
知っているようで知らない書類かもしれません。
冬支度の一環として準備がおすすめです。
高齢者サポート 年内からスタート
11月になると季節商品が目につきます。
- クリスマスケーキの予約
- おせちの予約
- 年賀状デザイン集 etc.
そして、書店に並ぶ「確定申告」の当年版のマニュアル。
確定申告の受付は毎年2月16日から始まります。
とはいえ、申告する所得の対象年の内に準備をしておくと、
年明けからのもたつきや時間ロスが防げます。
とくに自分以外の家族の確定申告でサポートが必要な場合、
準備に時間を要する可能性があります。
たとえば、医療費控除。
領収書などの収集と確認、集計に時間を要します。
あるいは、「障害者控除対象者認定書」。
高齢者サポート 障害者控除対象者認定書とは?
所得税の計算は、
- (所得 - 所得控除) × 税率 = 所得税
とザックリとらえられます。
「所得控除」に中でも高齢者では医療費控除以外にも、
- 「障害者控除」
といった控除が適用できるケースがあります。
障害者控除を適用することで、
- 所得控除が反映され、
- 税負担が軽減できる
といった効果が期待できます。
障害者控除の適用にあたっては、
- 「障害者手帳」
を必要とすることは知られています。
その一方で、障害者手帳を持っていない方であっても
障害者控除が適用可能なケースがあります。
たとえば、介護保険法による介護認定を受けた場合。
まず、介護保険法による介護認定と所得控除の関係を確認します。
上記より、介護認定≠障害者控除の適用というわけです。
しかし、この話には障害者控除の対象となる場合という続きがあります。
言い換えると、上記のケースの場合、
- 「障害者控除対象者認定書」を入手しておく!
といった準備が必要ということになります。
高齢者サポート 自治体サイトを確認する
「障害者控除対象者認定書 ○○(住所の自治体)」で検索してみると、
該当のサイトが見つかります。
障害者控除対象者認定書の対象者や申請方法を確認できます。
たとえば、金沢市の場合。
障害者控除対象者認定書の申請書類や記載例が確認できます。
書類の性格上、家族のサポートを想定した書式です。
上記様式の「続柄」の読み方は「つづきがら」です。
また、自治体によっては障害者控除認定書の申請が不要で、
役所より送られてくる場合もあります。
下記は石川県羽咋市の例です。
確定申告は2月から3月の冬のイベントという印象が強いので、
準備や対応が年明けに先送りしがちです。
早め、「年内」対応と仮の期限を決めてしまうことがおすすめです。
早めに対応すると、慌てることがないので負担が少なくなります。
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蛇足
年末調整も確定申告も年1回しかお目にかからない書類ばかりです。
必要とわかったときに、
- とりあえず調べる
- とりあえず手をつける
- とりあえず手元資料を確認する
と「とりあえず」から始めてみることがおすすめです。
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