仕訳もコミュニケーションに利用する!
拡張機能「仕訳るん」を開発
あったら便利という機能やツールはなかったりします。
モノづくりでお手製の「治具(じぐ)」が役立つように、
デジタル・経理処理でもツールの開発は魅力です。
命名者にもなれますし(笑)。
仕訳るん もやもや回避の選択肢
税務会計は1年間の事業経営の取引が対象となります。
定型的・ルーティン化できている処理が大半ですが、
一方で非定型的・イレギュラーな取引もあります。
処理の分量が多いことよりもイレギュラー対応が
不安や負担になります。
調べたり、考えたりしつつ解決できればともかく、
判断がつかないと停滞が続きます。
もやもやした停滞時には、
- 仮受金・仮払金勘定でとりあえず処理
- 仕訳に「フセン」などを追加
といった回避策がおすすめです。
同時に検討した処理やメモを残しておくこともおすすめです。
仕訳るん 仕訳でコミュニケーション!?
もやもやした状態や思考の堂々巡りにはまったときには、
紙に書き出してみるといった定番の対応があります。
会計処理でも仕訳を紙に書き出して検討したり、
確認することがあります。
仕訳は会計処理でのコミュニケーションに利用できます。
発想は税務会計の現場では珍しくありませんが、
これといったデジタルのツールがありません。
Excelを利用することも悪くありませんが、ちょっと面倒です。
仕訳をメモできるChromeの拡張機能「仕訳るん」を作成しました。
「仕訳るん」の機能は、
- 「借方」と「貸方」に勘定科目・金額・課税区分を入力
- 貸借の一致or不一致を表示
- 仕訳がコピーできる
といったシンプルな内容です。
たとえば、携帯電話代11,000円(うち税1,000円)、事業使用80%
といったケースの仕訳を考えると、
プライベート分を下記のように検討することができます。
(課税区分は無視しています)
メモ帳に仕訳を貼り付け、スクリーンショットで保存と
デジタルでの保存・利用が可能です。
紙に仕訳を書き出すことと効果は変わりませんが、
ペーパーレス対応にはなります。
仕訳るん 自作で解決も!
税務会計の処理は比必要なツールが揃っている
といった印象があります。
会計ソフト・税務申告ソフト、電子申告対応アプリ、
その他Excelでの対応でカバーできることが目立ちます。
一方、あったらいいな(笑)といったツールや機能が
必ずあるとは言えません。
ちょっとした拡張機能の作成であっても、
本来はそれなりのスキルが必要です。
とはいえ、「仕訳るん」開発に利用したManusなどのAIにより
自作ツール作成の選択も可能です。
仕事の効率化・改善に自作ツールの開発を加えると
対応できる幅が広がります。
蛇足
Chromeの拡張機能を手軽に作れる環境に直面すると、
具現化したいアイデアが大切なことがわかります。
プログラミングはAIに任せることができても、
当事者の不満や必要性や想像力は必要ですね。
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