家・車の災害被害と確定申告の雑損控除
簿記要らずの減価償却計算
「雑損控除」も「減価償却」も漢字の読み方でつまづきそうです。
計算は小学生でも理解できるレベルです。
マロンクリームパイ(ビッケ、石川県小松市)
簿記レス減価償却 簿記や経理をわかっているか?
簿記や経理をわかっているか・できるかというと、
- 複式簿記での仕訳
- 電卓のタッチタイピング
といったことができるかどうかが注目されます。
間違いではありません。
とはいえ、上記だけではなく、考え方や意味を知っているか
といった点も確認したいところです。
その一つが、「減価償却」。
とっつきにくい印象です(笑)。
経理担当者や税理士などの専門家以外には不要な知識
ととらえられがちです。
しかし、家や車を所有しているのであれば、
減価償却の考え方も役立つときがあります。
たとえば、災害被害にあった後で確定申告をする際に
「雑損控除」をする場合があげられます。
簿記レス減価償却 家と車の共通点
家と車を所有すると、
- ローン
- 保険
- 税金
といった共通点があることがわかります。
どれも長期期間に渡ってお金の支出があります。
そうした長期間の支出とは別に、「減価償却」という仕組みでも
共通している面があります。
「減価償却」とは、
- 固定資産の購入にかかった支出を
- 一定の期間に渡って費用配分する
- 会計処理の仕組み
とざっくりとらえられます。
言い換えると、
- 支出 ≠ 費用・経費
- 計算で算出される金額
- 時間を経るごとに資産の価値は下がる
- 複式簿記だけで使う仕組みではない
といった見方もできます。
ビジネス・事業活動では、収入(売上)と費用の対応が
損益計算で欠かせません。
減価償却の仕組みは損益計算をするために不可欠といえます。
といった目線だけで減価償却の仕組みや考え方をとらえると、
一般人には関係ないと誤解されそうです。
家や車を所有している場合、
- 生活のなかに減価償却が割り込んでくる
という可能性があります。
簿記レス減価償却 雑損控除で減価償却
雑損控除については別の記事で紹介しました。
(確定申告の雑損控除・災害減免法の準備は年内に済ませましょう!)
「確定申告書等作成コーナー(国税庁)」でも所得控除の一つとして
雑損控除が入力できます。
入力項目は多くありませんが、見慣れない項目があります。
「損害金額」では、「減価の額」を確認しておく必要があります。
合理的な計算方法としての減価償却費が利用されます。
具体的な計算方法は下記の通りです。
家や車への災害も被害も無い状況がベストです。
そうは言っても避けられない災害や被害もありえます。
確定申告での「雑損控除」では資料や書類の準備が優先ですが、
どのように申告に反映されるかも理解しておきたいところです。
「減価償却」の理解も災害からのリカバリーにつながります。
■参考サイト
蛇足
減価償却は理解不能なほど難解な仕組みというわけではありません。
とはいえ、簿記でも税法の適用でも延々と課題が続きます。
簿記の初心者から実務者までアタマを悩ませてくれます(笑)。
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