効率化は解像度を上げて取り組む!
AI-OCRで何を効率化するのか?
「解像度を上げる」というとらえ方や表現には
客観性や冷静さを保ちやすい印象があります。
AI-OCRの利用が身近に手軽になっているからこそ、
目的の再確認のための解像度アップも必要です。
それでなくともOCRの利用に解像度は重要ですが(笑)。

キキョウで何をイメージするか?
効率化と解像度 手に届いてこそ!
魅力的な技術がすぐに受け入れられるか?というと、否です。
たとえば、生成AI。
エンジニアでなくとも手軽に誰でも利用できる技術ですが、
使う目的がわからなければ猫に小判です。
あるいは、生成AI利用での有料サービス。
サブスクリプションのサービスがお多いとはいっても、
安直に利用すれば出費が膨らみます。
「AI-OCR」でも同じことが当てはまります。
会計処理の効率化に貢献することが期待されても、
利用目的がピンボケ気味だと効果も曖昧になります。
導入や利用のコストが高額な場合には検討の対象外
と残念なことにもなります。
2025年(令和7年)、会計処理でのAI-OCRの導入・利用コストは
グッと低下することになりました。
コストを検討対象から外して、AI-OCRと会計処理の効率化を
検討しやすくなったわけです。
効率化と解像度 何を効率化するのか?
書面などのアナログのデータをデジタルで扱うOCRの利用は
入力処理の効率化に期待できることが直感的にわかります。
会計ソフトの入力、「パンチ」ともおさばらできる!
という期待が高まります。
一方、現実に実行してみると、バラ色でもキキョウ色でもない(笑)
想定外だった問題点に直面します。
- 投入対象のデータ少ない
- 書面などのスキャンの工程が予想以上に手間どる
- 読み取り後の確認、追加の入力・修正が必要
- 会計ソフトにインポートするExcelの加工が必要
- セキュリティ対策も必要 etc
技術やスキル、コストとは別の本来の効率化の対象や目的を再確認する、
解像度を上げる必要が出てきます。
効率化と解像度 優先度も強弱も変わる
AI-OCRは魅力的な技術ですが、万能でもベストでもありません。
会計処理を効率化する選択肢は他にもあります。
クラウド会計ソフトや会計ソフトの仕訳辞書(テンプレート)も
有力な選択肢です。
AI-OCRはデータがデジタルでないからこそ利用する選択肢です。
OCRを必要とする書面などのアナログデータがなければ、
検討の理由もなくなります。
業務の限定された局面だけでなく、処理の全体を見直してみると
選択肢の優先度も強弱の解像度が上がります。
AI-OCRの利用の度合いと会計処理の効率化が必ずつながる
とは限らない留意点があります。
蛇足
アイキャッチ画像は外出時に撮影した「キキョウ」です。
漢字で「桔梗」、「7月」と続くと「本能寺の変」を連想します。
(「本能寺の変」の明智光秀の家紋が桔梗でした)
花の色とは正反対の炎を思い浮かべてしまい、熱い印象です(笑)。
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