会計処理で優先するのはツール・スキル、その他?
不自由な環境から見直してみる!
当たり前になっている仕事環境を見直してみると、
- 何を優先・重視しているか?
といったことが浮かび上がります。
あえて不自由な環境を想定してみることも悪くありません。

リラックスも大切
あえて想定 ツールのどこに魅力があるのか?
仕事でも生活・趣味でも手段として利用するはずのツールが
収集対象などの別の目的になることがあります。
たとえば、電卓。
私の従事している税理士業ではかつては重要なツールでした。
パソコンで税務会計処理を進めるスタイルが主流となった今では
電卓の出番は限定的です。
とはいえ、受験生活以来の慣れ親しんだツールということもあり、
CASIO vs SHARP が話題になることもあります(笑)。
会計ソフトは収集対象ではないものの、会計処理の中心ツールです。
クラウドタイプもあればインストールタイプといった違いもあれば、
販売・給与ソフトとの連携による運用の違いもあります。
税理士の目線からのツールの選択にも違いがありますが、
事業経営者側からの選択が重要となります。
ただし、会計ソフトといったツールの選択だけが重要とはいえません。
あえて想定 スキルはどこまで必要か?
会計ソフトは運用スキルでの違いが成果の差となります。
運用スキルと一口に言っても、操作スキルと会計スキルがあります。
操作スキルはさらに細分化できます。
- タイピングスピード
- ショートカットの利用
- 仕訳辞書や補助科目の利用等
- AI-OCRやExcelインポートの利用
会計スキルは簿記・会計の仕組みの理解や運用の経験と重なります。
会計スキルは適切な判断や入力したデータの利用に関連します。
操作スキルと会計スキルはどちらも大切になりますが、
一足飛びにすべてを達成することは困難です。
あえて想定 それ以外で優先するものは?
ChatGPTやGeminiなどのAIを利用してアプリを作ってみると、
ドドッと成果は出るものの結果に満足とはいきません。
たとえば、簡易の簿記アプリ。
- 仕訳の入力機能はあっても削除ができない
- 仕訳のExcelインポートが期待通り作動しない
- 試算表が勘定科目と貸借差額の羅列のみ
- 決算書の様式が崩壊(笑) etc
簿記アプリといっても仕訳の入力と総勘定元帳・試算表の集計
と構成を絞れば成果に近づけるかもしれません。
反面、そうしたアプリの利用には税理士のサポートが必要
となる側面が強まります。
仕訳帳・総勘定元帳・試算表があれば決算書は作成できますが、
時間も労力もかかります。
あえて自作ツールの利用を前提とすると、
- ツールの選択
- 運用スキル(操作・会計)
- サポート
- 時間と労力
といった面からの会計処理の見直しとつながります。
業務の効率を落とす選択をする必要はありませんが、
現状と異なる環境での業務を想定してみることもおすすめです。
業務の優先・重視しているポイントの解像度が上がります。
蛇足
アイキャッチ画像は「Atsushi Ikeda(石川県白山市)」のソルベ
「白桃レモンバーベナ」です。
桃の甘さとレモンバーベナの爽やかな香りでリラックスできます。
真夏の暑さとソルベの爽やかさの落差が際立ちます。
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