確定申告準備は作成コーナーの見学から!
不安を効率よく整理する!
業務処理のストレートな効率化は魅力ですが、
間接的な効率化もあります。
短時間で不安をあぶり出すアプローチです。
不安をあぶり出す アウトプット重視で準備
時間に余裕があることが必ずしもプラスではないことがあります。
たとえば、確定申告。
毎年、冬になると全国的な早期の申告の告知をみかけます。
所得税の申告期限が3月15日と年初からは余裕がある印象なので、
かえって着手が遅れがちになります。
とはいえ、着手の遅れはマイナスです。
- 納税額の確定が遅れる
- 資金繰りの計画が先送りとなる
- 申告期限直前でのトラブルに対応できない etc
確定申告に不慣れな方にとっては、準備すら億劫かもしれません。
アウトプットを重視した確定申告の準備がおすすめとなります。
不安をあぶり出す 作成コーナーの利用
確定申告をアウトプットからとらえると以下の2点となります。
- 決算書
- 申告書
書面であれ電子申告であれ、決算書と申告書が作成できれば、
申告は達成できます。
決算書や申告書の様式を確認することで、
- 必要な書類やデータ
- やるべき処理
といった現状とアウトプットの隔たりが実感できます。
他方、書面での様式の確認には限界があります。
とっつきにくい書面であり、全ての箇所の記入が不要でもあり、
印象に残りにくいことです。
書面を見るだけでは刺激に欠けるとも言えます。
確定申告に必要な準備をアウトプットからとらえるために、
「確定申告書等作成コーナー」を使うことができます。
本来「作成コーナー」はウェブ上で決算書・申告書を作成して、
電子申告するためのサービスです。
一方で、とらえ方次第では決算書・申告書作成のための
準備を示してくれるサービスにもなります。
毎年1月4日に国税庁の「確定申告書等作成コーナー」が更新されます。
(「国税庁 確定申告書等作成コーナー」で検索)
作成コーナーの「見学」であれば、「印刷して提出」に進みます。
事業所得での申告であれば、まず決算書の作成となります。
令和5年分(2023年分)からは取引先の「登録番号(インボイス番号)」も入力対象
ということがわかります。
減価償却費では対象固定資産のデータを入力する必要があります。
所得税や消費税でも同じように作成コーナーの「見学」がおすすめです。
不安をあぶり出す 効率的に不安を整理する
「作成コーナー」を書類やデータを入力する対象としてみると、
- 足りない書類やデータ
- 意味がわからない対象
- 時間的な余裕
といった漠然としていた不安が明らかになります。
自力で補える対象であれば、早期に着手・解決できます。
「作成コーナー」を確認したところ、手に負えないのであれば、
税理士への依頼を検討することになります。
もやもやとした不安を抱えることはプラスにはなりません。
確定申告が一足飛びに完了するとは言えませんが、
効率よく不安を整理することはできます。
1月以降、確定申告手続きで未着手ということであれば、
「確定申告書等作成コーナー」の確認がおすすめです。
蛇足
アイキャッチ画像は「プレミアム・モルツ」です。
お正月に合わせたデザインのためか缶の色の基調が紅白です。
加賀藩前田家とも縁のある梅鉢紋や金沢市でさかんな水引の
「梅結び」も缶のデザインにみられます。
金沢仕様にみえたのは偶然でしょうか?
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