会計ソフトの入力後は何をするのか?
完成度を高めるブラッシュアップとは?

まずは休憩でしょうね(笑)。

一息ついて、仕上げに向かいましょう。

疲れた脳に染みる

入力後 うっかり誤解!?

「家に帰るまでが遠足です」というフレーズがあります。

いつの頃から使われているか定かでないものの、
気が抜けることでの事故発生の戒めです。

同じことは会計での帳簿作成でも当てはまります。

確定申告や決算といった締め切りに迫られて
会計ソフトに入力する場合。

預金の入出金などを1年分入力し終えると、

  • 本年度の決算・申告終了ッ!!!

と誤解しそうになります(笑)。

やり慣れない処理からの解放感もありますが、

  • 会計ソフトの手際よさを誤解する

という場合が困りものです。

会計ソフトを使うとちゃらんぽらんな入力をした場合でも、

  • 損益計算書
  • 貸借対照表

は作成されてしまいます●●●●●

会計ソフトの転記・集計の機能や成果は魅力ですが、

  • 残念な状態でも成果ととり違える

といった問題があります。

入力後 違和感の見つけ方

会計ソフトへの入力後にはチェックが必要です。

パッと目につくところででは、

  • 預金残高
  • 売掛金
  • 期末在庫
  • 固定資産
  • 買掛金
  • 未払金

といった貸借対照表の勘定科目があります。

決算時点での金額を計上すべき対象です。

とくに預金残高のズレは発見が容易です。

また、貸借対照表の勘定科目では金額のズレだけでなく、

  • 仮払金
  • 仮受金

といった取引の内容を確認する対象もあります。

損益計算書では、売上から順に勘定科目と金額を
ザっと眺めます。

勘定科目と金額に違和感がないか確認します。

言い換えると、事業内容や過年度の経営を把握していないと、
違和感がピンボケしてしまいます。

前年以前の決算書がある場合には比較が欠かせません。

とはいえ、過去の処理が怪しいこともあります(笑)。

個別の取引や仕訳の確認も必要ですが、

  • 総勘定元帳(元帳)

での勘定科目ごとでのチェックが有効です。

同じ勘定科目の取引を一覧できるはずの元帳だからこそ、
違和感のある入力内容は目立ちます。

違和感があるから即修正とはいえませんが、
完成度を高めることにつながります。

入力後 完成度を高める!

会計ソフト・複式簿記・お金、といった要素で構成される帳簿は、
カチッとした印象があります。

印象はともかく、現実の成果がカチッとしている
とは言い切れません。

会計処理の判断の相違による成果の相違もありますが、

  • 入力後のブラッシュアップbrush up磨き上げ

による完成度を高める工程の違いが成果の相違となります。

会計処理の成果は唯一ではありません。

だからこそ、完成度を高めるブラッシュアップが必要となります。

確定申告などで早めの対応をおすすめする理由の一つは、
完成度を高めるために時間が必要なことがあります。

一気に片付けるッ!という強い気持ちと、

  • ぼちぼちブラッシュアップしていく

は矛盾しません。

ブラッシュアップの過程は着実に成果に反映されます。

 

蛇足
アイキャッチ画像は白山比咩しらやまひめ神社(石川県白山市)の神饌です。
落雁はカチッとした意匠を具現化しやすいためか、
特定の意図を込めやすいようです。

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