簿記を勉強したはずなのに手が止まる!?
成果は遅れてやってきます!
金縛りではありません(笑)。
とはいえ、当事者にとっては冷や汗が出る思いです。
不安を先回りで取り除いておきましょう。
手が止まる 学習の効果が出ない!?
組織内での移動にともなって簿記を勉強することもあれば、
簿記の資格を取得して転職することもあります。
日商簿記の3級・2級、あるいは税理士試験の科目合格を取得して、
税理士事務所に転職することもあります。
座学での学習から実務に移ったときに、
- 何から始めるかがわからず手が止まる
といった困り事があります。
傍からみると、いつになったら処理を始めるのか?
と訝しげな表情になりますが、当事者は汗だくだったりします(笑)。
簿記の学習や取得した資格の成果が出ない状況です。
手が止まる 手順と資料と実務対応
新規に経理職や税理士事務所に転職した場合であれば、
会計ソフトへの入力が定番業務です。
資料を確認して、会計ソフトに入力する処理です。
試験での極端な時間制限やエタイのしれない奇っ怪な処理
からは開放されて、ルーティン処理がメインとなります。
また、試験であればミスが結果に大きく響くはずの
集計や転記の負担はソフトが解決してくれます。
その一方で、手が止まる状態に陥ります。
知識や理解の不足ではなく、実務対応の調整が必要です。
まず、いきなり入力しようとしても右往左往します。
- 資料(通帳・現金出納帳・領収書・請求書・賃金台帳等)
- 勘定科目と補助科目
- 消費税の対応状況
- 前年以前の決算書・申告書
といった資料を確認していきます。
月ごとの入力であれば前月以前の入力状況も確認します。
前月以前の入力の担当者がいる場合には処理をヒアリングしておきます。
入力といった定番の処理でも手順を知っているかどうかで、
効率にも精度にも違いがあります。
他人の処理を鵜呑みにしてはいけない・自分のアタマで考えるべき
という正論は一旦棚上げします。
目前の処理で手が止まるといった思考停止状態からの脱出が優先です。
手が止まる 成果はいつ出るのか?
せっかく勉強して資格を取ったはずなのにルーティンワーク…
と残念な印象があるかもしれません。
大きな誤解です。
簿記や経理処理による日常の個別の処理はパッとしません。
一方で、そうした地道な処理は、
- 売上高の変動や構成
- 利益率の管理
- 売掛金の残高確認
- 税負担額の概算の想定
- 資金繰りの管理 etc
と多岐にわたって裏付けとなります。
適性でタイムリーな処理があるからこそ経営判断の資料となります。
経理の仕事を始めたばかりのときは成果がみえにくいかもしれません。
まずは、手を動かす・目前の処理で止まらないようにしつつ、
成果につなげていくことが当座の目標となります。
学習の効果が遅効性でも慌てないことがおすすめです。
蛇足
アイキャッチ画像は「穀雨(石川県小松市)」のパウンドケーキです。
金沢市から小松市へ移転しても人気が続いているようです。
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