確定申告が完了後はふるさと納税スタートへ
気が早い?、遅いかもしれませんよ。
確定申告後はふるさと納税 確定申告で停止していたことは?
2021年(令和3年)は確定申告期限が4月15日まで延長されています。
コロナ禍対策とは裏腹にホッとします。
2月から本格化している確定申告や4月からの新年度のスタートで錯覚しがちですが、
今年は既に始まっています。
確定申告はなんといっても昨年の後始末です。
経理処理だけでなく、行動も判断もとっとと更新したいところです。
手元のお金の状況と今後の想定、営業活動・・・
取り組むべき課題は確定申告では別に増えていきます。
そうした事業の課題とは別に、うっかり見逃しがちなイベントがあります。
ふるさと納税です。
確定申告後はふるさと納税 仕組みと実態
ふるさと納税の仕組みをざっくり確認すると、
収入金額の限度額で自治体に寄付すると、返礼品が受け取れる、
という内容です。
自治体への寄付は、実態は税金の前払ですので、
節税対策ではありません。
節税ではないとはいえ、寄付額の3割相当額の返礼品をゲットは魅力です。
ふるさと納税をするときにとりかかることが、
限度額の確認です。
ふるさと納税の背後には所得税と住民税があります。
見方を変えると、自分の負担する所得税や住民税の計算無しでは、
ふるさと納税の限度額はわかりません。
順序を確認すると、
所得税と住民税の把握 → ふるさと納税限度額 となります。
?
ふるさと納税の限度額は正確には、確定申告後に決まります。
その一方で、ふるさと納税の締め切りは年内、
つまり確定申告前に実行しなければなりません。
(ふるさと納税の上限は概算しかわからない 決算前倒しのきっかけに)
時間的矛盾があるため、ふるさと納税のサイトでは
限度額のシミュレーションのサービスが提供されています。
確定申告後にあらためて前年の限度額をシミュレーションしてみると、
より正確なふるさと納税の限度額がわかります。
確定申告後はふるさと納税 ふるさと納税は通年OK
制度上の皮肉ですが、確定申告後だからこそ、
ふるさと納税のシミュレーションはリアルな実感となります。
さらに今年のシミュレーションを早く・正確に行うための条件や、
概算額の把握に必要な準備や時期もわかります。
意外かもしれませんが、ふるさと納税にも季節感があります。
!?
たとえば、先行予約(「ふるさとチョイス」)。
返礼品でも人気のあるフルーツは季節ごとに異なります。
返礼品の出荷を考慮した募集も行われています。
期間限定での募集がされている対象もあります(「さとふる」)。
また、通年を見越してのふるさと納税の利用もありえます(「ふるなび」)。
確定申告後だからこそ、今年のふるさと納税のスタートにもはずみがつきます。
蛇足
年末はカニが人気でした。
(ふるさと納税のワンストップ特例制度でしくじらない)
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