会計の見える化  直感的な理解を大事にする

お好み次第でどうぞ。


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会計の見える化 抽象的では動けないから

これまでにも自分で経理をする重要性については言及してきました。
(会計ソフト 完璧じゃなくても導入の価値あり)
早く状況を理解して、必要な次の手を打っていくという点ではタイムリーな情報が必要だからです。

ただし、そうした会計の情報にも弱点はあります。
会計の情報はお金のやりとりをもとにした金額の数字という抽象的な表現なので、 数字の意味しているものを実感するのに時間がかかったり、ピンとこなかったりもします。

会計の見える化とは、そうした抽象的な情報を判断や行動に役立つ具体的な形に変えるための手法といえます。

会計の見える化 手段はグラフとタイル

会計の見える化といっても複雑なビジュアル表現は不要です。
見える化をすることで、会計情報から経営への影響となる変化(変動)や割合(比率)がわかればよいのです。

会計の見える化の手法は、大きく二つに分かれます。

まず第一にグラフです。
グラフでは、時系列の変化を見る折れ線グラフや、構成割合を見える化する円グラフが一般的です。
会計ソフトから取り出したデータを エクエルなどの表計算ソフトで加工すればみられます。

第二の見える化の手法は、情報の図式化です。
会計では、 金額データをタイルで表現して見える化する手法がよく使われます。
以前ブログでも紹介したボックス図もその一つです。
(ボックス図 税務会計の非標準ツール)
貸借対照表の資産・負債・純資産の構成も、その構成要素ごとにタイルの大きさを組み合わせたものということもできます。
(貸借対照表とは 見られる視点から理解する)
損益計算書も売上・費用、さらに費用を固定費用・変動費用などと分類してタイルを使っていくことで明瞭になります。
 

見える化の手法は特定の表現に限定されていないので、自分の欲しいと思う情報をより直感的に把握できるデザインであれば良いわけです。

会計の見える化 将来の計画も見える化

会計の見える化は、一般的には過去の会計の情報を分析するための手法と考えられています。

とはいえ、分析にはその後の計画や実行があるわけですから、会計の見える化は情報の加工や分析だけに止めることはありません。

売上や費用の計画をまず直感的に表すのであれば、手書きでもよいのでグラフやタイルを使った表現をしておくと、詳細な計画を立てる時に全体を見失わずにすみます。
詳細で抽象的な会計情報と大づかみで具体的な見える化された情報を相互に見ておくことで、事業活動の振り返りや計画をつくるストレスを下げることができます。

 

蛇足
タイルを使う分析は、小学生よりも経営者の方にとって重要です。

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