サイトの違いでNISAとiDeCoをざっくり理解する!
大事なことは手を変え品を変えてお伝えします。
サイトの違い 似て非なるあるある
同じようにみえていても違う存在があります。
- お金の問題を扱う税理士と会計士
- 登記を扱う司法書士と土地家屋調査士
- 投資で優遇措置のあるNISAとiDeCo etc.
税理士と会計士の違いは、
- 税務を専門とする税理士
- 上場企業などの監査を専門とする会計士
と明確です。
司法書士と土地家屋調査士の扱う登記の違いについては、
以前別の記事で紹介しました。
(登記って誰に依頼するのか?)
そして、NISAとiDeCo。
- NISA(Nippon Individual Saving Account、日本版個人貯蓄口座)
- iDeCo(individual Defined Contribution Plan、個人型確定拠出年金)
どちらも個人を対象にした税制優遇のある投資の仕組みです。
両者の違いは以前「申告書」を使って違いを紹介しました。
(申告書でNISAやiDeCoをざっくり理解する)
今回は別の側面から両者の違いをみていきます。
サイトの違い キャラクターが違う
税理士になってから見方が変わったことの一つに、
- どこが仕切ってるのかな?
と確認するようになったことがあります。
イベントなどの内容も気になるところですが、
仕切っている組織・団体・会社などを確認します。
仕切っている組織や団体の意向が何らかの形で
イベントに反映されていると思えるからです。
NISAとiDeCoも、そうした確認から違いがみてとれます。
ます、NISA。
「つみたてワニーサ」がお出迎えのやんわりしたサイトです。
サイトの雰囲気とは別に確認するのは、サイトの運営主体です。
「金融庁」ということがすぐにわかります。
金融庁の役割とは、
資産形成による国民の厚生の増大が目標と確認できます。
また、サイトのトップページでも「投資優遇」の文言がみられ、
NISAが金融投資の一環と強調されています。
次にiDeCoをのサイトを確認してみます。
こちらもほのぼのしたキャラクターの「イデコちゃん」がお出迎えです。
こちらはサイトトップに「国民年金基金連合会」が運営と表示されています。
また、「老後のために」・「自分の年金」といったことばが
サイト上に散りばめられています。
iDeCoも投資とはいえ、目的が「年金」に向けられていることがわかります。
NISAとiDeCoの違いは紹介しているサイトで確認すると誤解がありません。
サイトの違い 本当の思惑を知る者は?
2022年(令和4年)10月、NISAとiDeCoでは、
- NISAの恒久化への期待
- iDeCoの加入対象年齢の拡大
といった変化の予兆や制度変更がみられます。
NISAやiDeCoを所管する機関からの、
- 金融市場を活性化させたい
- 年金制度を拡充させたい
という思惑が感じられます。
その一方で、NISAやiDeCoの利用は個人の判断で決められます。
NISAやiDeCoの利用の本当の思惑を知る者は
- 投資や加入する当事者本人だけ
ということにもなります。
NISAとiDeCoの制度をには所得税上の優遇措置が組み込まれています。
とはいえ、優遇措置が期待通りに効果を発揮するかどうかは、
本当の思惑を知る当事者本人の判断にかかっています。
NISAやiDeCoの利用の前に、
- 制度の理解
- 情報収集
- 期待する成果
といったアタマの整理がおすすめです。
蛇足
「仕切っている」・「確認」では「間仕切り(パーティション)」も
ちょっと気になる対象です。
間仕切りメーカーの「コマニー」も「小松ウォール工業」も
本社は私の住んでいる石川県にあります。
(両社とも本社は小松市工業団地1丁目に所在しています)
間仕切りの隅っこに社名の表示をみかけることがあります。
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