資料やデータは溜め込んでおけばOKか!?
ゴールや目的に目線を上げてみる!

会計や税金のこととなると不安が先にくるので、
とりあえず「溜め込む」を選択するかもしれません。

無いよりはマシなわけですが…

ゴールや目的に目線を上げてみることがおすすめとなります。

一点ものでしょうね

目線を上げる 無いよりはマシ!?

税務会計の処理は知識・理解・経験・ツールを揃えていても、
資料やデータ無しでは手も足も出ません。

お好きな数字を書く「ナンバーズ」ではないので(笑)。

事業経営の当事者の立場からは、不安が先立つこともあり、
とりあえず資料やデータは溜め込みがちかもしれません。

証拠や裏付けの保全という観点からは間違いではありません。

とはいえ、ちょっと目線を上げてみることがおすすめです。

目線を上げる ゴールや目的を確認

事業経営を始めたばかりの方から帳簿作成の相談がありました。

ヒアリングによる現況は以下の通りでした。

  • 何をすべきかよくわからない
  • 資料やデータはすべて保管してある
  • 取引は表計算ソフトにとりあえず入力している

会計ソフトは使用していないものの、個人事業での白色申告や
青色申告(簡易簿記)に対応できる内容でした。

売上や経費の支払いの取引での、

  • 日付、金額、勘定科目、取引先、取引内容

といったことに加えて、

  • 決済手段
    • 現金、銀行、クレジットカード、QRコード

といったデータもセットになっていました。

決済手段は現金や預金の入出金(出納、すいとう)と関連します。

クレジットカードやQRコードでの支払データの区分まで設けたのは、
当事者目線での管理意識の現れだったようです。

目線を上げる 誰にとって・何のため?

税務会計のゴールや目的を暗黙の了解で「申告・納税」のため
ととらえがちになるかもしれません。

資料やデータを溜め込むことが間違いではないことと同じく、
「申告・納税」は税務会計のゴールや目的の一つです。

他方、資料やデータは経営の管理や確認に貢献する対象です

取引記録の勘定科目に「補助科目」を追加することがあります。

たとえば、「売上高」だけでなく「」売上高‐A商品」といった具合です。

こちらも経営当事者にとって必要な管理や確認対象として
取引に追加するデータとなります。

取引に関連した記録やデータの保存は税務会計の処理上必要ですが、
当事者目線での記録やデータの利用が前向きなとらえ方となります

ちょっと目線を上げてみる機会がおすすめです。

 

蛇足
アイキャッチ画像は立ち寄った郵便局で撮影しました。
ポストの上に飾られていた「九谷焼(くたにやき)」の作品です。

石川県能美市は九谷焼の産地なので、いろいろなところで
作品を見かける機会があります。

作者の銘もきっちり入っていました。

<ご案内>

■林友範税理士事務所

ご依頼はこちら

■災害と税金の情報

災害と税金