相続の想定で見逃しがちな代襲相続とは? 兄弟姉妹も不死身じゃない!
傍目(はため)からははっきりみえることでも、
指摘されるとドキッとしますね。
どう分けるか?(福砂屋、福岡市)
代襲相続 いろいろ考えているはずだか…
「いつまでも元気で長生きしてね」と年配の親族に話しかける
長寿を願っていることばに偽りはありません。
とはいえ、不老不死ということはありえません。
長寿を願いつつ、死後の相続を考えることは矛盾しません。
自分の親であってもです。
「子供」とはいえ親が70代80代、あるいは90代以上ともなると
相続税の想定は避けられません。
表立って発言するかどうかは別として、
いろいろ考えている子供世代が多いはずです。
相続という繊細な問題なので、慎重に考えを巡らせている思います。
その一方で暗黙の前提として考えていないこともありそうです。
代襲相続 すっぽ抜け!?
「代襲(だいしゅう)相続」という仕組みがあります。
自分の親が他界した場合には、
- 配偶者(父母のいずれか一方)
- 兄弟姉妹
が通常相続人となります。
しかし、親の生前に兄弟姉妹が他界していた場合には、
その子供である甥や姪が相続人となります。
親の相続を想定する場合、
- 親の相続財産
- 配偶者、兄弟姉妹の相続分
といった対象を慎重に検討するはずです。
意外に暗黙の前提としている状況は、兄弟姉妹が存命であるということです。
世知辛い見方になりますが、相続を巡っては兄弟姉妹も利害関係者です。
遺産分割が必ずしもスムーズに進まない可能性もあります。
同じことは代襲相続においても当てはまります。
兄弟姉妹以上に利害の想定をとらえにくいかもしれません。
兄弟姉妹が生きていたら早期に解決できた相続でも、
時間や労力を想定以上に要するかもしれません。
(もちろんその逆の可能性もあります)
代襲相続 不慮の事態はありうる
親が存命である、「子供」という立場ではあっても、
40代50代ともなると相続を想定せざるを得ません。
利己的に自分の相続分だけを主張するといったケースを除けば、
相続人同士で納得のいく着地点を探ることになります。。
そのためには、相続を想定・検討する、
- 正確で網羅的な財産のデータ
- 検討や判断のための時間
といった前提が必要です。
さらに想定される相続人の状況を織り込んだ可能性も
検討する必要があるかもしれません。
「子供」とはいっても60代70代ともなると、
兄弟姉妹の不慮の事態もあります。
代襲相続も検討に加える可能性もあります。
蛇足
「老老介護」が社会問題となっています。
「老老相続」にも注目が強まっていきそうです。
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