申告会場の税理士は親切か不親切か?
応対をお断りする理由とは?
2月の上旬は節分やバレンタインデーの楽しいイメージですが、
中旬以降は確定申告の時期になります。
楽しいイメージはありませんね(笑)。
せめて親切な応対を期待したいところですが…
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ついにやってきた!
申告会場へ 初日から出張りました
2025年(令和7年)は2月17日(月)から確定申告の受付が始まりました。
申告期限は所得税・贈与税が3月17日(月)、消費税が3月31日(月)です。
私は税理士業の一環で、毎年確定申告の相談会場に参加しています。
2025年も申告期間初日より出張りました。
相談会場は9時からスタート予定でしたが、8時半には会場外に
来場者の列がみられる状況でした。
申告会場に初日、早朝から来場される方は意欲が高めなので
こちらも応対時には緊張がともないます。
申告会場へ 親切か不親切か?
会場に訪れる方は大きく2つのグループに分かれます。
- 確定申告の疑問点を質問したい方
- 確定申告を済ませたい方
これまで確定申告の経験がない場合、
- 何をどのように調べるのか?
- 確定申告の必要性、有利性
といった申告以前の段階で足踏みだったりします。
全ての所得の申告ではなく、特定の所得だけを申告か?
といった誤解があったりします。
確定申告の処理や手続きだけが問題ではないので、
所得税の仕組みを含めて説明が必要です。
知識や理解を補っておけば、後の対応がスムーズになります。
時間の制約があっても、丁寧な説明はプラスになると考えています。
他方、来場された方から不親切と思われる判断もしています。
たとえば、事業所得での申告。
さすがに領収書やレシートの束を持参して、帳簿から作成してくれ!
という方はいらっしゃいません(笑)。
集計などはご自身で済ませている方だったりはします。
あるいは、譲渡所得での申告。
こちらも申告に必要な書類は持参されているようです。
申告書の作成・提出だけであれば対応は可能なこともあります。
とはいえ、私は応対していません。
申告会場へ サービスの制約
所得税は自己申告制の税金です。
給与所得での年末調整が幅をきかせていたり、制度が複雑なので
納税者だけで申告できない面があります。
税務申告に関連したサービスが必要になります。
有料サービスとしての税理士業があるわけです。
事業所得も譲渡所得も税理士業のメシの種は事実です(笑)。
他方、公共サービスでの選択肢もあります。
相談会場や税務署でのサービスです。
有料サービスと異なり制約があることを前提に利用することになります。
確定申告の相談会場では、以下の掲示がなされています。
不親切な応対にみえるかもしれませんが、サービスは無制限ではありません。
制約された時間や大多数の定型的な申告者の行列は無視できません。
不親切な税理士だと思われてもとるべき対応があります。
蛇足
2025年の申告相談会場にもちょっとした変化がありました。
税務署でも入手困難になった「確定申告の手引」の配置が
申告会場でも2部のみと僅少になっていました。
閲覧用のタブレットくらいは配置してほしいですね。
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