私の電卓放浪記 ハードからアプリへ!
草食系ともいえる経理・会計・税務業界ですが、
熱くなるテーマがあります。
電卓放浪記 神学論争か!?
「神学論争」というと仕事でも生活でも縁のなさそうな話題です。
膨大な論証の末に結論が出ない、不毛な議論の比喩でもあります。
たとえば、電卓の選択。
税理士・会計士(受験者)の業界では、
- SHARP(シャープ)とCASIO(カシオ)
- 右打ちと左打ち
といった永遠の論争テーマがあります。
私が簿記の勉強を始めた頃、「Canon」製の電卓を使っていました。
カタギの受験者になるべく、CASIO製の電卓(DS-20WK)を購入しました。
使い勝手に不満はなかったのですが、上記の電卓は卓上用で、
外出時用としてSHARP製(ELSIMATE EL-N732K)も購入しました。
私は電卓を右打ちで使用していました。
電卓放浪記 ハードの限界
税理士試験を受験していた頃、電卓は必須のアイテムでした。
税理士事務所に転職した後も、机上には電卓が常にありました。
経理・会計=電卓使用、という暗黙の前提です。
その一方で、電卓を使うことに苛立ちもありました。
(電卓とのつきあい方 受験と実務)
電卓を使うことでは、
- 計算過程が残らない
- データの再利用ができない
といった残念なデメリットがあります。
完結性の高い電卓ゆえにハードの限界があります。
仕事全体の効率化と電卓の相性は必ずしも一致しません。
とはいえ、「電卓」といったシンプルな計算機能は
捨てがたい魅力があります。
電卓放浪記 スマホアプリの可能性
計算機能だけを取り出した電卓アプリがあります。
パソコンではWindows のアクセサリーに搭載されています。
日数の計算なども「日付の計算」で手軽に扱えます。
Chrome の拡張機能でも電卓に絞った機能があります。
とはいえ、パソコンのアプリでの電卓利用では画面がごちゃごちゃします。
柔軟な計算機能を利用しつつ、ハードの制約を下げる点では、
スマホの電卓アプリという選択もあります。
たとえば、下記のような計算の場合。
- 1000 × 0.8 × (1-0.384) = ?
通常の電卓であればメモリ機能を使うはずです。
残念な点は計算過程が残らないことです。
「PanecalST」であれば式を入力できます。
入力した結果をパーツごとに利用できる「マグネット電卓」もあります。
それぞれの入力結果を利用して計算できます。
割引や割増計算では「計算機++」もあります。
1,000円の35%引を求める場合、「%(右上)」を選択します。
計算過程も確認できます。
税務会計業務では会計・申告ソフトが処理の中心です。
表計算ソフトはそのサポート役になります。
電卓はハードとしての限界や制約があります。
電卓の機能だけをスマホアプリで割り切って利用してみる
選択も可能です。
神学論争をこじらせるかもしれませんが(笑)。
蛇足
明治のチョコスナック「きのこの山」と「たけのこの里」の選択も
永遠の論争が続いています(たぶん)。
私は「たけのこ」派ですね。
<ご案内>
■林友範税理士事務所
■災害と税金の情報
■確定申告のご依頼も受付中!