節税をモデルで理解する ちょっと抽象的がおすすめ

「ちょっと」程度がおすすめ(笑)。


屋根雪もこれくらいならご愛敬。

節税をモデルで理解 具体的すぎるとごちゃごちゃ

経験の無いことや不慣れなことは不安の種です。
・何をしたらよいのか
・何をすべきでないのか
・失敗したらどうなるか
悩むことで、雪だるま式に悩みが増えます。

お金や確定申告での悩みも、そうした不安の一つです。

本やウェブでの情報は豊富です。
具体的な処理も複雑なものは多くありません。

しかし、見慣れない処理が次々重なると、全体像がわかりにくくなります。

個別・具体的な処理がごちゃごちゃしていて、判断や選択に迷いもでます。

具体的な処理とは別に、抽象的なモデルを確認することがおすすめです。

節税をモデルで理解 モデル化でシンプルに理解

確定申告でも節税の話題は多々あります。

節税策を利用しないという選択肢はありえます。

その一方で、、知らなかった・損したとは思いたくはないものです。

節税は、主に経費・控除・損益通算で行われます。
本やウェブで紹介されている節税策は、上記のいずれかに該当します。

???

抽象的すぎる表現の上に、節税策の全体像が不明です。

もう少しわかりやすくするモデルを紹介します。

確定申告の全体の流れは、会計処理→税務申告です。
会計処理では、収入と経費から利益(所得)を確定します。
収入ー経費=利益(=所得)
税務申告では、所得に対してマイナス効果をもつ控除(こうじょ)を当てはめて、税額を決定します。
(所得ー所得控除)×税率=税額
さらに、他の所得(分類)で損益を合算できる場合もあります。

事業所得や雑所得での一見ごちゃごちゃした処理も、モデルでシンプルにとらえられます。

節税をモデルで理解 ヤバイことは何か?

確定申告の全体像をシンプルなモデルで把握しました。
慣れない処理でも、不安は減ると思います。

先に節税では、経費・控除・損益通算がポイントと紹介しました。

モデルだけをみると、収入を少なくする「調整」はできないかと・・・?

できません!不可です!
節税策としての収入の「調整」は、売上除外となります。
節税ではなく、脱税です。

では、経費の「調整」で多めにすることは・・・?

できません!不可です!(予想通り)
節税策としての経費の「調整」は、経費の架空計上となります。
節税ではなく、脱税です。

また、雑所得を事業所得(赤字)にして損益通算するという手法もモデル上はありえます。
ただし、実行性や実行後の税務調査リスクを抱える点で問題を抱えることになります。

不安を解消するために情報を集めることは有効です。

ただし、全体のつながりをわかるようにしておくことが欠かせません。
どの情報がヤバイかがわからなくなるからです。

 

蛇足
漢字が多くても、カタカナ語が多くても苦情は出ます。
慣れてしまうと、単なる記号ですが。

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