AIが利用できれば関数は不要になるか?
アドインFormula Godを試してみる!
いわゆる「横文字」だらけのIT分野ですが、
「関数」は不動の表現のようです。
武骨でとっつきにくい印象も不動かもしれません。
関数不要? とっつきにくい?
スキルアップの定番分野としては、
- 外国語(英語)
- 会計(簿記)
- 表計算ソフト(Excel)
といったところがとりあげられます。
どれも定番というであり、書店でもコーナーがあり、
参考書・テキストが充実しています。
一方で、習得率はイマイチという共通点もあります。
表計算ソフトでは「関数」の習得で停滞や挫折
といったことがあるようです。
習得して利用できるば便利になるとわかっていても、
とっつきにくい印象は変わりません。
AIでなんとかならんかな?、と淡い期待がよぎります。
関数不要? AIでサクッと!?
2023年(令和5年)、AIへの期待はサクッと現実化する
といったことが続いています。
たとえば、「Formula God」。
Googleスプレッドシートの「アドイン」で利用できます。
「関数」で与えていた指示を自然言語で設定できます。
今回は通常の関数と比較する観点でテストしてみました。
売上高のデータから特定の金額を境に判定する場合、
「IF関数」を使うことが定石です。
下記にように1~12月の売上高を対象に「100(万円)」で
判定をするといったケースがあります。
IF関数の設定さえできれば、各月の判定が返ってきます。
膨大な量を想定した場合、関数の利用での効率性は明らかです。
反面、「関数」や「論理式」といった独特の仕様があります。
「Formula God」では指示は通常の言語で与えます。
現状は英語を使用しましたが、表現は中学校レベルです。
関数のように独特の「構文」が必要というわけではないので、
ちょっと気が軽くなります。
判定の結果は「関数」と同じです。
一方で、ひっかかるのは「結果」ではなく「過程」です。
関数不要? 過程が大切な理由
「Formula God」を利用した場合のセルを参照すると、
期待した値のみが確認できます。
「Formula God」の仕様による問題ではありますが、
関数のような出力の「過程」はわかりません。
関数はとっつきにくい一方で、
- 修正・追加・変更が可能であり、
- 処理がブラックボックス化しない
- 再利用・再現性が期待できる
といった長所もあります。
表計算ソフトは計算を対象とした試行錯誤のツール
といった側面もあります。
表計算ソフトで関数を使っての試行錯誤はスマートではありません。
面倒くさいという実感があります(笑)。
それでも試行錯誤の過程を大切にするのであれば、
関数の必要性は続きそうです。
表計算ソフトの関数には試行錯誤の痕跡が残ります。
蛇足
「Formula God」を音声で日本語で利用できないか…!?
という捨てがたい希望もあります(笑)。
仕事への向上心と打算は矛盾するとは限りません(たぶん)。
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