確定申告は何をどう振り返るのか?
申告終了後は改善点を棚卸!

確定申告が完了した後は振り返りもお忘れなく!
というアドバイスは正論です。

正論なのですが、じゃあどうすりゃいいのか?
という問題が残ります。

経験を改善に活かす視点が欠かせません。

冬の名残のかぶら寿司

申告と振り返り 達成感と解放感!?

私の住んでいる北陸(石川県)は日本海側の雪国です。

12月から3月の天候は曇・雨・みぞれ・雪・落雷とパッとしません。

おまけに確定申告期が重なります(笑)。

3月以降、日照時間が伸びて天候が好転していき、
確定申告が完了するとホッとします。

季節の開放感と申告の達成感・解放感が重なるわけです。

春に向けて気分一新、重苦しい冬をスカッと忘れる時期です。

ただし、確定申告のしくじりは忘れてはいけません(笑)。

来年にしくじりを引きづらない振り返りがおすすめです。

申告と振り返り 何をどう振り返るのか?

事業所得での申告では振り返りは以下の2つの視点があります。

  1. 申告の一連の処理
  2. 経営状況の振り返り

■申告の一連の処理

事業所得では会計処理→申告処理と2段階で処理します。

時間を要するのは会計処理、とくに帳簿の作成です。

通帳、売上・仕入・経費の請求書、領収書やレシート、
固定資産台帳、賃金台帳の資料の整理・入力・集計が必要です。

会計ソフトを使っていれば負担は軽減できますが、
設定や運用次第では無用の長物となります。

2023年(令和5年)10月から消費税インボイス制度が開始されました。

消費税を含めた帳簿の作成も会計処理の課題です。

資料やツールに加えて、会計・消費税の知識が補えていたか?
といった確認をすることになります。

申告期限に間に合った場合でも、要した時間も無視できません。

確定申告の処理を溜め込んで一挙に片付けることも可能ですが、

  • 経営や営業上のシワ寄せはなかったか?
  • 処理を見直す時間はあったか?

といった振り返りがあります。

処理を始めた時期や要した時間を記録しておくことがおすすめです。

■経営の振り返り

確定申告の申告と納税は各自の判断によるものではなく(笑)、
義務として行う必要があります。

とはいえ、会計や税務申告の処理は納税の義務だけでなく、
経営や生活を反映した成果でもあります。

申告年度分だけでなく、過去3年分の決算書・申告書を比較して、
売上・経費・税負担といった比較がおすすめとなります。

決算書や申告書だけを並べてもわかりにくいかもしれません。

Excelなどでデータを入力して加工してみるとわかりやすくなります。

申告と振り返り 経験から改善点を棚卸

記憶が鮮明な時期の経験は次の機会に活かせる材料です。

確定申告が終了後だからこそ振り返りがおすすめです。

確定申告の終了時期は既に新年度が始まっています。

  • 1月からの経理処理は進めていますか?
  • 3月15日までに青色申告承認申請を提出しましたか?

せっかくの達成感と解放感が圧迫感に変わるかもしれません(笑)。

誤解です。

経験を活かせるかどうかは経営者の判断次第です。

自問自答が欠かせません。

自答で詰まったら、経験ではなく外部のサポーターとなる
税理士への相談も選択肢です。

確定申告を振り返ることで柔軟な選択が見出だせるようになります。

 

蛇足
アイキャッチ画像はかぶら寿司です。
かぶ・ブリ・米糀の組み合わせが美味しい冬の味覚です。
 (米糀は禁洗浄で一緒にいただきます)
確定申告期はかぶら寿司の食べ納めの時期になります。

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