会計ソフトの最低限必要な運用とは?
ChatGPT5で簿記アプリを作れるか?

結論は目下試行錯誤中(笑)。

コードを一行も入力しないものの開発を進められる
という環境に今さらですが驚いています。

仕事の見直しや棚卸しにもつながりますね。

画像は開発中の画面です

簿記アプリ 準拠枠も仕様もなし!?

税理士業、税務会計業界の印象は四角四面で規則だらけ
といったところかもしれません。

ほぼ当たりです(笑)。

たとえば、税務申告書。

所得税・法人税・消費税・相続税と各税目ごとに様式があり、
なぜか申告書の呼び方も異なります。

一方、がちがちのルールや規則どころか準拠枠さえない、
当局からは提供もないのが会計ソフトです。

会計ソフトを利用した結果の決算書やその電子申告は期待するものの、
肝心の会計ソフトは納税者任せだったりします。

どの会計ソフトを選択すべきか?という問題が定番化するわけです。

簿記アプリ ChatGPT5で作成できるか?

会計ソフトをDIY、自作するという試みは地味ながら続いています。

「地味ながら」となる原因の一つに、コードが書けない!、
プログラミングができないことが挙げられます。

反面、仕様さえ指示してコードが書ければソフトが作成できるのでは?
という発想も出てきます。

そんなわけでChatGPT5を利用して、簿記アプリを作成してみました。

あっさり要求を分析して、試作版まで作成してくれました。

素っ気ないインターフェイスですが、あっという間に実現してしまい
拍子抜けしました。

会計ソフト、簿記のアプリに必要な要素を切り詰めてしまうと、

  • 仕訳の入力
  • 集計
  • 転記

とシンプルにまとまります。

あえて割り切れば、以下の使い方でも成り立ちそうです。

  • 必要最小限のデータをExcelに入力
  • Excelファイルを簿記アプリにインポート
  • 試算表や総勘定元帳、決算書を作成

自分でコードを書くのはともかく(笑)、ChatGPTへの指示は気楽です。

改善要素を示していくと、その都度成果物を出してくれます。

とはいえ、必ず期待通りの成果になるとは限りません。

追加の指示を出したことで、かえって必要な機能がなくなる
といった残念な結果にもなります。

簿記アプリ 現状の環境を使えているか?

市販されている会計ソフトにはそれぞれ違いがあります。

たとえば、クラウド会計ソフトとインストール型のソフト。

他方、会計ソフトの機能の大半は似たりよったりです。

会計ソフトとはいっても帳簿や決算書の作成だけでなく、
消費税申告書の作成までカバーしていることも共通です。

会計ソフトを自作してみようとすると、消費税の処理が面倒
といった問題に直面します。

とはいえ、消費税の処理は仕訳の入力と設定の結果なので、
条件を限定すれば解決できるかもしれません。

他方、試算表は仕訳の入力の結果であり経過報告ではありますが、

  • そもそも適時に作成できているか?
  • 適切な処理を反映しているか?
  • 経営の管理に役立てているか?

と会計ソフトを十分利用できているか?といった問題に行き当たります。

ChatGPTを利用した簿記アプリの出来不出来はともかく(笑)、
現状のソフトの運用を見直してみることがおすすめです

運用が残念な場合には、ソフトの開発に踏み切るよりも(笑)、
税理士のサポートに期待することが優先です。

 

蛇足
会計ソフトでは「開始残高」・「消費税」・「固定資産登録」が
利用開始時の設定項目です。
ただし、上記の設定を抜きにしても仕訳の入力・集計・転記は
可能ではあります。
シンプル・少機能でデザインも殺風景で割り切ってしまうと、
ミニマルな成果が出せるかもしれません。

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