経理のメンテナンスや点検はお済みですか?
事業承継未満からの再スタート
人にも車にも事業・経営に税金の負担があります。
一方で、健康診断や車検といったメンテナンスの機会もあります。
では、事業や経営では…?
経理の点検 法定点検もメンテナンスもない!?
数字の羅列は一般的には無味乾燥な印象です。
ただし。数字の持つ意味を実感できる場合、話は別です。
たとえば、健康診断の検査結果。
40代以上の年齢となると、検査結果の数値にシビアになります(笑)。
あるいは車の車検。
結果の詳しい内容はわからなくとも、請求書の金額はズシッときます(笑)。
健康診断も車検も楽しみに心待ちにしている方は少ないはずです。
一方で、長い人生や安全な運転を期待するのであれば、
健康診断や車検はメンテナンスの機会ともなります。
対応が遅れての健康悪化や事故を避けられる可能性に期待します。
事業や経営の経理のメンテナンスにも当てはまります。
経理の点検 不安はない!、不安しかない!
法定監査が義務付けられている大企業であれば、会計士がチェックがします。
他方、個人事業や経営規模が大きくはない法人であれば、
納税の義務はあっても経理の点検の機会はありません。
税務調査で帳簿の不備が指摘されることがあっても、
課税上の問題に焦点があります。
業務の効率性や担当者の負担の軽減を目指していく
という指摘とは異なります。
また、経理担当者が長年固定されている場合であれば、
慣れた業務フローをあえて変える動機は強まりません。
問題は「経理担当者が長年固定されている」状況から変化するときです。
「事業承継」が明確な状況ですが、承継以前の段階でも生じます。
新たに経理処理を担当する場合、不安を感じることが一般的です。
大組織で担当の交代が仕組み化されていれば、
- マニュアル
- 手順書
- 過去の記録
ととりあえず参照できる対象があります。
また、経理処理の知識や経験があれば、
- 簿記や会計基準
- 各種税目の文献等
といった根拠を確認していくことで業務が進められます。
残念ながら、上記のような理想的な展開は一般には期待できません。
現実には、
- 現担当者も新担当者も経理の知識は不十分
- 科目印などのかつての効率化が現役
- 現担当者「秘伝」の処理満載!? etc
と新担当者が尻込みしてしまう現状だったりします。
現担当者の「不安はない!」と新担当者の「不安しかない!」
といった実感が併存する状況です。
経理の点検 更新はサポート付きで!
公営の経営でもなく、法定監査もない経営状況であれば、
経理処理のメンテナンスや点検の義務はありません。
業務の処理や税務申告で差し支えないのであれば、
あえて業務フローを更新しないことも経営判断です。
一方で、組織の規模とは関わりなく、経理担当が変わる場合、
- 従来の経理処理を見直して
- 効率性も含めて見直しを進めて
- 経理処理の効率性と適正性を更新する
といった経営判断がおすすめです。
健康診断が医療機関、車検が整備工場で行われるように、
経理のメンテナンスでは税理士のサポートが有効です。
将来の経理担当者の不安を一つ一つ解決していくことで、
経営の継続にもつながる選択となります。
蛇足
アイキャッチ画像はガス点検中に撮影しました。
今どきなかなか見かけない武骨な造りの検査機器と遭遇。
検査の結果は異常なしで一安心でした。
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