税金の勉強は「見る」からスタートがおすすめ!

「確定申告」のフレーズをみかけると不安を感じる
という方も多いかもしれません。

役に立つ情報やメディア、書籍はあふれています。

何から・どう取り掛かるかを整理してみます。

栗ごのみ(むらもと 石川県白山市)

「見る」からスタート 何かしなきゃ!?

「締め切り効果」という考え方があります。

重要で大切なことだけど先送りしがちだったことが、
締め切りを目前にすると急展開できたりします。

たとえば、夏休みの宿題(笑)。

あるいは、「確定申告」や税金の勉強や対策。

すっぽかしても怒られるだけの夏休みの宿題とは異なり、
「納税の義務」のある確定申告は無視できません。

普段はスルーしやすいかもしれません。

しかし、年末が近づくにつれて、

  • 保険会社から控除証明書が届き
  • 勤務先から年末調整の書類提出を求められ
  • 書店に行けば確定申告のマニュアルが並んでいる

といった状況におかれると、

  • 何かしなきゃいけないんじゃない!?

と不安になります。

何を・どこから始めるか?、といった問題があります。

「見る」からスタート どこからするか?

国民には納税の義務があることは誰でも知っています。

その一方で、具体的な手続きや処理方法となると、
個々人の取り組み次第と突き放されています。

これといった対応をしない場合、大げさに言えば

  • 生涯、確定申告を達成できない!

ということになります。

義務だけれど達成できない確定申告では理不尽です。

では、確定申告を達成するための手段として、

  • 税理士に丸投げ
  • 節税や投資のセミナーに参加
  • 税金の節税に関連した本・雑誌を読む
  • ウェブで情報収集 etc.

と選択肢は揃っています。

どの選択肢にも合理性はあります。

効率性や経済性を検討して、自分に合った選択をする
という判断は間違っていません。

本や資料を読んで確定申告の対象をすることは経済的ですが、
効率性では不利です。

時間や労力の制約がある場合、早めに税理士に依頼する
という選択も必要です。

とはいえ、私が優先的におすすめする選択は、

  • 見る

というシンプルな行動です。

何を「見る」かといえば、

  • 源泉徴収票
  • 各種の控除証明書
  • 申告書の様式

といった対象です。

過去に税理士によって作成された決算書・申告書があれば、
やはり「見る」ことをおすすめします。

「見る」からスタート 教材は手元足元

上記のような手元や足元にある資料があっても、
意味がわからないから困るといった反応があります。

一見すると、スジが通っています。

しかし、では実際に・本当に資料に記載されている

  • 文言
  • 書式や様式
  • 金額

を確認しているかというと心許こころもとないかもしれません。

源泉徴収票も決算書・申告書を読んで理解するためには
知識が欠かせません。

とはいえ、そうした知識は税理士になるためではありません。

自分自身の手元にある資料の理解であれば対象が絞れます。

確定申告の不安は実践的に解消する必要があります。

何が・どこがわからないかをはっきりさせるために、

  • まず手元の資料を見る

から確定申告のスタートを始めると負担は少ないはずです。

 

蛇足
わからない・知らない対象を見ていると不安になる
と反論されそうです(笑)。
漠然とわからないという状態と具体的・局所的なわからない状態には
違いがあります。
後者の具体的・局所的な不安対象は

  • 検索や質問の対象になる
  • わかる→不安の解消→問題の解決

と局面が好転します。
解消できるはずの不安という考え方も助けになります。

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