確定申告なんて簡単と言う勿れ(いうなかれ)

パクリ(笑)。


実家の軒下の雪。1月末約170㎝。

確定申告で挫折 にぎやかになる2月

2月は意外にイベントが多い月です。

  • 節分
  • 恵方巻き
  • バレンタインデー

かつて「二八(にっぱち)」といって2月と8月は売上が低調と
言われていました。

なんとかそうした状況を打開するために工夫された結果が
現在の2月上旬のにぎやかしさにつながっているかもしれません。

2月中旬、16日からは確定申告の受付が始まります。

税理士業界にとっては騒々しい時期となります。

確定申告の時期になると、いろいろなメディアで
申告の情報が扱われます。

ウェブ上でも確定申告と「簡単」・「わかりやすく」で検索すると
選択に困るほどヒットします。

確定申告で挫折 簿記もソフトも揃っても…

会計処理や税務申告を毎年税理士に依頼している方では、
例年通りの資料の収集と送付で一段落かもしれません。

あとは結果の確認と納税の心配です。

その一方で、自力で確定申告を進める方にとっては、
確定申告に直面して混乱するかもしれません。

混乱だけでなく、申告の処理で挫折してしまう可能性も
あります。

確定申告で挫折する原因を考えてみます。

誤解1
簿記を勉強したから、申告もできる!?

事業所得や不動産所得で青色申告(貸借対照表付)での申告では
複式簿記の知識が必要です。

簿記(日商簿記など)を勉強すると、複式簿記の仕組みは理解できます。

その一方で、個人の確定申告につながる会計処理を
自ら設定・実行できることとは必ずしも一致しません。

簿記学習での「問題」にあたる現実の処理の対象は、
簿記を勉強しただけではとらえきれません。

誤解2
会計ソフトがあるから楽勝!?

重篤な誤解です(笑)。

車を運転したことがない人が車をもっているからといって
どこにでも運転していけるわけではありません。

会計ソフトは集計や転記に力を発揮しますが、
適切な設定と運用には知識や経験が必要です。

不適切な設定や運用でも集計や転記はされますが、
混乱を拡大するだけです。

会計ソフトの設定や運用には、

  • 会計(簿記)
  • 所得税
  • 消費税

の知識が必要です。

定評のある会計ソフトを利用したからといって
期待通りの成果となるかは別問題です。

確定申告で挫折 再設定?、依頼?

自力で確定申告を進めることに水を差す
わけではありません。

上記の場合では、ゴールを再設定することで
リカバリーの可能性があります。

たとえば、青色申告の場合。

複式簿記による貸借対照表を付けた65万円控除ではなく、
簡易簿記での10万円控除を狙うことも可能です。

控除額が減る、税負担額が増えますが、

  • 会計ソフトが不要
  • 複式簿記の運用が不要

ということで自力で確定申告を達成しやすくなります。

また、時間と労力をつぎ込む費用対効果を考えて
税理士に依頼する選択肢もあります。

これから確定申告の手続きを進めようとするなら、
「簡単」と言う前に処理の過程をシミュレーションする
ことをおすすめします。

折り合いのつく選択肢が見出せるかもしれません。

 

蛇足
アイキャッチ画像の軒下の雪をみると、まだまだ冬
という印象です。
4月まで雪は残りそうです(笑)。

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