ピンチはチャンス、のはずがない
宝くじだって買わないと当たりません。チャンスも空から降ってきません。
ピンチはチャンス のはずがない
2020年(令和2年)はコロナ禍で、景気は一気に悪化しました。
こうした景気が悪化したときに必ず聞くフレーズが、「ピンチはチャンス」です。
ピンチという危機に直面するからこそ、それを乗り切る強い意志や行動がチャンスにつながるというわけです。
なるほど、と思いたいところですが、あえていえば世迷い事です。
不安を抱えたり、先行きが不透明だと、何かしら希望のもてるものにすがりたいものです。
とはいえ、ピンチが都合よくチャンスを作ってくれるわけもありません。
ピンチはチャンス チャンスは減る
20年ほど前に銀行などの金融機関が破綻したときがありました。
今と同じようにピンチはチャンスといわれていましたが、廃業や倒産が増え、新規開業が減り、氷河期世代を残す結果に陥っただけでした。
景気が悪化した後で経済対策が打たれても、一旦消滅した事業や会社が復活するわけではありません。
ピンチの渦中では、確実にチャンスは減ります。
しかし、チャンスといってもこれまでの状況を前提にしていることが多いものです。
方針や目標を変えることで、これまでならなかったはずのチャンスを見出すことが前向きです。
ピンチはチャンス 前倒し・とりあえず・イチカバチカ
コロナ禍で外出自粛になった後、急速に増えたのは YouTube 動画でした。
動画を投稿されている方には、アーティストやパフォーマーの方もいれば、仕事の延長上、趣味の延長など多岐にわたっています。
外出自粛という対面でのチャンスが制限されたことで、動画投稿という別の行動とるきっかけになったわけです。
以前から動画投稿を企画していた方にとっては 、計画の前倒しといえます。
配信できるコンテンツがあり、 YouTubeの関心の高まりとともに勝ち馬に乗ろうという勢いで、とりあえず投稿された方もいると思います。
また、これまでのライブでは不可能となったパフォーマンスをイチカバチカ動画投稿に移された方もいると思います。
きっかけや思いは千差万別でしょうが、外出自粛というきっかけがなくとも遠くない将来に動画投稿を予定していたことが共通しているかもしれません。
ピンチは自動的にチャンスを作ったり、援護してくれません。
漠然とした将来の期待を繰り上げて開始するなら、チャンスになるのかもしれません。
蛇足
子供が憧れる職業にYouTuber(ユーチューバー)がランクインしていて驚いたのが、今年の冬。
今年の年末には、大人の憧れる副業にYouTuber(ユーチューバー)がランクインしているかもしれません。
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