こだわらない会計処理を確認しておく!
負担を減らすメリハリのつけ方とは?

数字、とりわけお金の処理を扱う業務はキッチリ、
完璧主義の印象が強いかもしれません。

間違いではありませんが、誤解が生じがちだったりします。

負担を減らしつつ、適切なメリハリのつけ方が課題です。

こだわらない 話が噛み合わない?

税務会計処理を巡ってはお客様と税理士との間の対話で
話が噛み合わないことがあります。

同じことばを使っていても指し示す内容が異なると
チグハグな展開となります。

たとえば、「収入」と「所得」。

事業経営であれば、

  • 収入‐売上
  • 所得‐利益

とまったく異なりますが、混同してしまうと混乱します。

あるいは会計処理でのメリハリのつけ方の違いでも
誤解や混乱、負担の増加の原因となります。

こだわらない どこでメリハリをつける?

「月次決算」は毎月を区切りに会計処理を進めますが、
メリハリをつけたアプローチが有効になります。

月次決算は経営の管理や税金の予測等を目的にするので、
売上とその関連であれば、

  • 漏れのない計上
  • 発生主義・実現主義での計上
  • 売掛金の回収・残高の確認
  • 消費税関連の処理の確認

というこだわりを強調する点は見逃せません。

一方、それほどこだわらなくてもよい処理もあります。

たとえば、勘定科目の選択。

勘定科目の選択は会計処理で悩む問題かもしれません。

統一性や一貫性のない勘定科目の選択を続けていると、
経営当事者でも不安になりそうです(笑)。

判断がつかないからといって何でも「雑費」に計上すると、
やはり後々の確認に手間取ります。

とはいえ、厳密な「正解」を追求しても時間を空費します。

年次決算で修正可能、月次決算段階で誤解を生じない範囲で
統一的な選択をしておくことにとどめる選択もアリです。

在庫・棚卸資産についても誤判断を生じさせない上で
メリハリをつけた月次決算の扱い方ができます。

こだわらない こだわりと負担のバランス

税務会計では適切な判断と処理が必要です。

所得税・法人税・消費税を過大でも過少にもしないためです。

とはいえ、適切な判断や処理は負担にもなる側面もあります。

こだわるべき判断や処理とこだわらなくてもよい区別が
バランスのとれた負担の緩和につながります

税理士のサポート、月次決算での定期的な処理の継続は
メリハリをつけた会計処理におすすめです

 

蛇足
アイキャッチ画像は散歩中に撮影した「オーキントンブルーアイ」です。
新設なことに花の側に立て札がありました。

こだわらないのであれば「芝桜(シバザクラ)」の一種で表現できるようです。

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