地方だからキャッシュレス化が加速する!?
地方銀行の脱通帳化in石川県

「ローカル 地方 田舎」と「遅い」はセットになりがちですが、
「少ない 選択肢」が加わると状況が変わるかもしれません、

どれから食べようか?

地銀の脱通帳 選択肢が無い!?

税理士という職業柄、お客様の利用をしている銀行を尋ねる
といったことは日常的です。

私が応対している個人事業主や小規模な法人であれば、

  • 信用金庫
  • 地方銀行

といった組み合わせが目立ちます。

また、農業関連では農業協同組合(農協・JA)の利用もあります。

信用金庫は組織の在り方としてローカルな展開がされており、
選択肢が限定的でも違和感がありません。

一方、地方銀行(地銀)であれば、県内での利用や選択の妨げは
想定せずに済みます。

抽象的には上記の通りなのですが、21世紀の石川県は事情が異なります。

地銀が北國ホッコク銀行一行しかありません。

地銀の脱通帳 通帳のレス化

第二地方銀行としていた石川銀行が2000年8月に破綻して以来、
石川県内に本社を置いている地方銀行は北國銀行のみです。

富山県・福井県の地銀も石川県に支店を置いていますが、
選択肢としては限定的といえます。

一見すると、変化が起こりにくい・停滞しそうな状況が想定されます。

現実には、その逆の可能性が見えつつあります。

影響力のある地銀の動向が利用者の状況を左右する可能性です、

たとえば、支店やATMの整理・集約。

銀行の窓口理由から足を遠のかせます。

そして、口座通帳のレス化

事実上は紙の通帳の廃止と口座利用のオンライン化への移行となります。

北國銀行では2023年7月より「Web通帳切り替えキャンペーン」を
開始しています。

銀行窓口の支店から足が遠のくというよりも一段シフトして、
オンライン化の移行でキャッシュレス化が強まりそうです。

地銀の脱通帳 データの管理と認証

Web通帳(通帳レス口座)に切替することになると利用者にとっては、

  • 通帳データの管理
  • 認証

といった点での対応が必要になります。

取引データが取得できるといっても紙の通帳と扱いが異なります。

デジタルのデータなので、

  • 家計簿アプリへの取り込み
  • ファイルでの保存

といずれにしてもペーパーレス化とつながる措置とつながります。

また、取引の本人の同意といった認証の過程にも対応する必要があります。

Web通帳への切替を見送るといった選択もありますが、
手数料負担の増加があります。

信用金庫の利用に絞るという選択肢もありますが、
デジタル化を見送る効率性ではパットしない選択です。

銀行や窓口・ATM・現金・紙の利用から、

  • オンライン
  • キャッシュレス
  • ペーパーレス
  • デジタルデータ

との付き合い方を見直す機会が増えそうです。

「ローカル 地方 田舎」で銀行が「少ない 選択肢」だからこそ、
変化は大きくみえるかもしれません。

 

蛇足
アイキャッチ画像は親戚が栽培した枝豆です。
枝豆に季節感はあってもなくても良さそうなのですが、
パッと見ると夏らしさを感じます。
ビールとセットでの登場が多い影響でしょうか?(笑)

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