税理士試験の効果はじわじわ効いてくる!?
経験知で次に備える!

税理士試験はサクッと、ズバッと年収アップに効く!
と言うとウケが良いかもしれません(笑)。

合否に関係なく発揮される効果もあります。

試験の効果 モヤッとする試験後

税理士試験から「脱出」して早数年が経ちましたが、
8月上旬になると息が詰まる記憶が蘇ります。

試験は毎年8月上旬の火曜日9時から木曜日17時まで行われます。

1年に1度しかない試験なので準備の勉強もしますし、
受験時間も「全集中」だったりします。

試験のときの状況や判断を詳細に覚えていたりします。

その割にパッとしないのは、受験後の気分です。

受験後は結果はともかくとして一段落となります。

手応えがあれば、それなりに爽快感もあります。

ただし、そうはいってもモヤッとした感情は払拭できませんでした。

試験の効果 次があるかも…

税理士試験の合格率以外での困った点は、

  • 試験結果がわかるまでの期間が長い
  • 詳細な採点結果がわからない

といったことにあります。

現在は12月から11月末に試験結果発表が短縮化されましたが、
それでも落ち着かない日が100日以上続きます。

また、詳細な採点状況がわからない、答案用紙を見る機会がありません。

マーク式や選択式の問題ではなく記述式の試験なので、
試験終了後は文字通り手の届かない存在となります。

厳しい合格率である一方でキャリアアップの機会でもあり、
受験の年数が重なることにもなります。

とくに同じ科目での厳しい結果が続くと、

  • 今回の出来は良かったと思うが…

とモヤッとした感情がセットになります。

受験後はとりあえず試験や勉強のことをスカッと忘れる!(笑)
という選択肢もありますが、

  • 次があるかも…

と受験直後にテキスト・問題集・答練の見直しもおすすめです。

受験「脱出」後の実務でも効果があります。

試験の効果 じわじわ効いてくる

いざ税理士になってみると、確定申告の相談会場でもない限り、
短時間での処理の機会はありません(笑)。

一方、仕事が一段落した後でもモヤッとした感情が残る
といったこともあります。

たとえば、相続税の申告。

財産の評価や申告書の作成と税理士が担う分野がある一方で、
分割協議は相続人間での「折り合い」で左右されます。

税負担額だけが遺産分割の判断基準とは言えません。

相続後も想定した相続人間の折り合いが尊重されます。

とはいえ、税理士として検討したパターンも振り返ると、
別の相続の機会に備えられます。

  • 見えない「正解」を探すよりも、
  • 次の機会に備えて行動する

という発想は税理士試験の受験からの経験知です。

経験知はじわじわ効いてくる印象があります。

 

蛇足
アイキャッチ画像は金沢産のブドウです。
8月になるとスイカからナシやブドウが登場するので、
食卓での季節の変化が感じられます。
2023年(令和5年)8月8日(火)は税理士試験開始日でもあり、
立秋でもあります。

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