資格試験と実務の勉強 狭く→深く? 広く→浅く?

その日の気分で、
はNG


どこまでも広がる空と海

資格試験と実務 資格試験は狭く→深く

春・新年度・4月と並ぶと、入学式を連想します。
小学校から大学まで、スタートの入学時期は4月です。

十数年の刷り込みの成果か、4月を目前にすると、
資格試験の勉強も始めようか?、という発想が出てきます(笑)。

資格試験の時期は、各試験ごとに設定されています。

税理士試験なら毎年8月に試験、12月に結果発表です。
4月からの勉強では厳しいかもしれません(笑)。

試験勉強で強調される注意点は、以下の通りです。
・手を広げない
・理解を深める
・反復学習に徹する
学習範囲を狭く絞り、理解や解答の精度を高める
狭く→深く、が基本姿勢です。

資格試験が特定の専門家の創出の機会でもあり、
専門家が特定の業務を正確に立て続けに処理する、
ということを期待されているためです。

資格試験と実務 実務は広く→浅く→深く

資格試験の勉強とは異なり、実務での勉強は
広く→浅く、が基本姿勢になります。

あえて強調すると、広く→浅くにせざるをえません

実務上は一定の担当を担っていても、その担当が
一つの資格試験で対象とされる範囲よりも広いためです。

たとえば、経理担当であっても会計処理だけでなく、
・年末調整で所得税
・人事関連での社会保険事務
・銀行対応
といった関連業務の処理もありえます。

留意したいのは、実務上の勉強はスタートこそ広く→浅くですが、
個別・具体的な処理の段階で深さが求められます。

実務上の学習は、どのような取り組みをしたかという記録を
意識的に残しすことがおすすめです。
実務上の学習には終わりが無いためです。
(スキルアップも勉強も更新頻度で! 問題の細分化は2通り)

資格試験と実務 狭く→浅くは楽か?

ことばだけを並べてみると、
狭く→浅く、の学習は楽そうです。

試験勉強ならば高得点を期待できそうです。
実務ならストレスが少なそうです。

試験勉強はともかく、実務での学習での狭く→浅くは
毒まんじゅうです(笑)。

学習の範囲が狭く、浅い理解でよいのなら、
学習のストレスはありません。

その一方で、学習と実務での関連が強まるほど、
狭く→浅くの学習はストレスや不満の原因になります。

理由は仕事上の判断での制約を受けるためです。

言い換えると、狭く→浅くの学習はより広く→深い判断の下でしか
効果を発揮できません。
露骨に言ってしまうと、狭く→浅くの学習は
指示待ちの処理に固定化されます。

ちょっとしたストレスに耐えつつ学習の更新を続けることが、
かえってストレスの解消につながります。

 

蛇足
毒まんじゅうという表現は目にしますが、
実際に使われたケースってあるんでしょうか?

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