断片的な情報をどうやって利用するか? ツール・時間制約・基礎体力
一挙に解決しないからといっても困ることだけではありません。
自分なりにできることがわかります。
「白桃」(柴舟小出、金沢市)
断片を利用 散らばっている!?
2022年(令和4年)8月4日、私の住む石川県加賀地方でも
豪雨被害が発生しました。
家屋の床上浸水や車の水没だけでなく、断水や通行止めと
生活の支障が目立ちます。
災害現場での復旧活動が直近の課題です。
そうした活動とは別にバックヤード・事務方での復旧活動も
並行していくことになります。
たとえば、罹災証明書などの申請。
生活のなかでもとりわけ影響の大きい住家の被害に
対応するために欠かせません。
罹災証明書の申請をすることで、住宅以外での支援や
負担減にもつながります。
また、罹災証明書以外にも申請することで
災害被害の負担を減らす措置もあります。
(罹災証明書のメリットとは?)
災害からの復旧復興に欠かせない罹災証明書などですが、
困ったのは関連情報が断片的なことです。
断片を利用 ツールの選択と使い方
罹災証明書の申請先は市町村役場です。
現在ではどこの市町村でも広報活動はサイト上で発信されています。
上記豪雨被害の件でも、早々に各自治体より情報が発信されました。
とはいえ、申請方法は自治体によっては、
- 郵送・窓口持参
- 郵送・窓口持参・オンライン受付
と対応に違いがありました。
罹災証明書の申請では期限に言及している自治体もあれば、
そうでない自治体もありました。
また、罹災証明書と関連する下記への言及はみられず、
個別に調べる必要がありました。
- 市町村:住民税・固定資産税・国民健康保険の減免申請
- 石川県庁:自動車税・個人事業税不動産取得税の減免申請
- 所得税:雑損控除・予定納税の減額・損失の繰越
- 住宅融資
幸い、どの情報もウェブ上で収集できましたが、
- 簡潔性
- 網羅性
といった点で情報の断片化はマイナスの印象でした。
とはいえ、断片的な情報だけでも利用できます。
情報がウェブ上にあるので、
- 検索
- 収集
はブラウザの利用で済みます。
私が今回利用したツールは下記の通りです。
- 検索:Google Chrome
- 収集:Evernote
今回の情報収集や発信は即時・短期に傾注していたので、
Microsoft Edgeの「コレクション」は使いませんでした。
(ブラウザは選択肢が増えた!? Microsoft Edgeも魅力!)
また、同じ理由から収集した情報をマインドマップでまとめる
といったことも見送りました。
断片を利用 時間制約と基礎体力
必要な情報はあるけれど断片的といった場合、
- 網羅性
- 整合性
- 比較
- 相違
といった点での情報の取扱いに留意することになります。
一方で、、即応・短期で必要な情報の収集や発信という面で、
定石通りでは後手にまわります。
必要な情報の収集と発信には、ツールだけでなく、
- 時間制約
- 基礎体力
といった要素もプラスに利用しました。
災害現場での対応が完了する以前に情報を収集して発信する
という時間的な制約が集中につながります。
私は税理士業と情報発信をしている仕事上、
- 税務会計や関連の知識
- ICT利用による情報の収集と発信
といった基礎体力があります。
断片的な情報を活用する局面ではツールの選択や利用も重要ですが、
時間の制約や基礎体力も味方にできます。
蛇足
災害からの復旧復興には時間・労力・お金だけでなく、
いろいろな分野の知見やノウハウが役立つはずです。
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