決算書を読むってどういうこと?

いい質問です、といいたいところです(笑)。

決算書を読む ことば足らずのたとえ

読むや読み解く、読みとるということばは、目に見えているものだけではない何かを知ろうするときの表現です。

天気を読む、顔色をよむなどは日常のなかでも誰もが実践していることです。

決算書を読むという表現もまた、そうした定番の表現として目にします。

書店のビジネス書やビジネス雑誌のコーナーでは、不思議なくらい途切れずに出版されているテーマでもあります。

決算書は、文字と数字(金額)だけではなく、損益計算書や貸借対照表といった一定の様式で表現された会計情報です。

決算書を「読む」という表現はざっくりとしたイメージを与えてくれますが、小説や記事を読むとの違いがかえってわかりにくくもしています。

決算書を読む 何から何を読むか

決算書は、損益計算書・貸借対照表・株主資本等変動計算書・キャッシュフロー計算書のことです。

それぞれが、事業活動をしている組織の一年間の経営成績・財産の状態・資本の変動や配当や利益の変化・お金の入出金を表しています。

会社の収益性、儲けを分析するなら損益計算書を読むことになります。
損益計算書から読み解けることは、
・売上規模
・利益 → 売上総利益(粗利)・営業利益・経常利益など
・費用 → 金額・構成割合
過去から現在にいたる損益計算書を比較することで、会社の経営成績の推移を読み解いていくことも可能です。

会社のお金、とくに現時点から将来にむけての安全性を知ろうとするなら、貸借対照表やキャッシュフロー計算書を読むことになります。
短期的な支払い能力を読みとろうとするなら流動比率、より長期的な面での分析なら固定比率といった使い分けが必要です。

小説などとは違って、決算書を読んでも、数字(金額)だけを上記のような指標で表しても、それだけでは「読む」とはいえません。

決算書を読む いつ・何のために

決算書を「読む」とは、一般的に決算書の分析をすることと思われています。

投資情報を知りたいのならば、分析だけで充分でしょうが、経営に携わるならば分析と計画や企画までが「読む」になります。

決算書の分析も経営の計画の作成も、事業活動の継続や発展のためです。

では、いつ決算書を読むか?

決算書の完成には、決算日(個人なら毎年12月31日、会社ならあらかじめ決めてある決算日)から時間を要します。
(確定申告締め切りは、個人3月15日、法人なら決算日より2ヶ月以内、なぜ決算申告までに2ヶ月かかるのか)

あれっ!?と思われたかもしれません。
(いい疑問です、といいたいところです(笑))

決算書ができたときには、決算書の次の年が始まっているわけです。

月次決算や、自分で経理を進めて、決算以前の9~10ヶ月目に決算書を想定して、将来の状態を読むこと、つまり予想することも決算書を読む延長線上にあります。

 

蛇足
簿記や会計がわかりにくい理由の一つに、こうした決算書の「読む」という漠然とした表現があるかもしれません。

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