医療費控除還付額の概算を速算!
元気が出る確定申告の準備!?
健康で病気も怪我もないことがベストです。
一方で、現実的なフォローも必要になりますが、
やる気やモチベーションが保てないかもしれません。
まずは見通しをつけることもおすすめです。
目次
還付を速算 元気が出ない!?
税金の申告書の作成や手続きをしていて元気が出る
という方は奇特な存在です。
例外は請求書がちらつく税理士くらいです(笑)。
そうした元気の出ない税務申告の手続きですが、
例外は「還付」です。
一般には所得税での還付、とくに「医療費控除」の還付が
確定申告で目立ちます。
(医療費控除を図解からイメージする)
給与所得者の方であれば、勤務先での年末調整の後で、
翌年1月以降に源泉徴収票と医療費額の集計で還付を申告します。
手続きは複雑ではありません。
反面、支払った医療費や給与所得の状況次第で還付額が変わる
と直感的にはわかりにくい仕組みです。
医療費の集計が億劫になりがちです。
還付を速算 源泉徴収票から速算
医療費控除での還付申告をした後で、還付金額が少ない
とがっかりされる方もいらっしゃいます。
モチベーションアップのために、申告による還付金額を
概算で知っておくことができます。
用意する資料は、
- 源泉徴収票(昨年分)
- 支払った医療費額の集計
といった2点です。
本来は当年分の源泉徴収票を使うべきですが、
概算なので昨年分の源泉徴収票で代用します。
下記のワークシートを例に概算額を求めます。
■Step1 控除対象医療費額を算出
あらかじめ集計しておいた、あるいは想定できる支払額を入力します。
なお、本来支払った医療費が10万未満でも医療費控除の計算を行いますが、
今回のワークシートでは対応していません。
■Step2 適用税率を求める
源泉徴収票より「給与所得控除後」・「所得控除」の金額を入力します。
所得税は超過累進税率制なので、所得に応じた税率を適用します。
ワークシートではVLOOKUP関数で所得に応じた税率を抽出します。
■Step3 還付概算額
- 還付概算額=(控除対象医療費額)✕(適用税率)
以上で確定申告で医療費控除を適用した場合の概算の還付額が算出されます。
還付を速算 集める・入力する
医療費控除での還付申告による概算を算出すると、
もやもや感がすっきりするかもしれません。
医療費控除の申告には支払い根拠の資料が必要なので、
まずは資料の収集・漏れの予防です。
余裕があれば集計も進めておくと申告期がスムーズな展開となります。
一方、概算額算出で還付金額が想定より少ないこともあります。
医療費の支払いが少なかったと前向きにとらえつつ、
念のため資料の収集・保管がおすすめです。
参考ワークシート 医療費控除での還付申告概算額
医療費控除還付申告概算WS
蛇足
2023年(令和5年)は9月も猛暑が続いています。
それでも、ぼちぼち年末・翌年の対応の時期になってきました。
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