ちょっとした値上げはちょっとか?
目くじらを立ててデジタル・オンライン化へ!
ケチくさいテーマかもしれません(笑)。
「ちりも積もれば山となる」ということわざは知られていますが、
見逃しがちかもしれません。
あえて目くじらを立ててみるアプローチもあります。
ちょっと値上げ 雑費・手数料の罠
2024年(令和6年)の話題として「値上げ」があります。
円安や人件費の影響もありますが、モノやサービスの値上げが
目立っている状況です。
必ずしも目立つ値上げばかりとはいえません。
会計処理であれば、「雑費」や「支払手数料」といった少額が対象
といった経費での値上げも無視できません。
たとえば、郵便料金の値上げ。
2024年10月より郵便料金の値上げも開始されます。
はがき1枚の郵送であれば22円とわずかの値上げです。
目くじらを立てるほどの値上げとは言えないかもしれませんが、
あえて目くじらを立ててみます(笑)。
ちょっと値上げ 上っ面の金額だけか?
郵便サービスは安定して利用できる面で魅力があります。
料金体系も整っており、低額で利用できるので安心できます。
とはいえ、「低額」は郵便サービスのみに対するコスト負担です。
「郵便」に対するコストを細分化してみると、
- 封筒・はがき・紙
- 書面作成の文房具・パソコン・プリンタ・インク等
- 人件費
といった関連するコストがあります。
郵便を発想するために外出することで、時間も要します。
郵便を発想だけで利用するとは言えません。
郵便を受ける側としても利用するので、
- 保管‐フアイル等、場所の確保
- 処理‐廃棄
といった郵便物に付随するコストの負担もあります。
書面の郵便物を探す時間もコストとなります。
郵便物一つ一つをみても、帳簿の勘定科目だけをみても、
上っ面の金額だけではコストの全貌はみえにくいわけです。
ちょっと値上げ 代替手段とアップデート
低額の製品やサービスのちょっとした値上げであっても
「ちり積も」でコストアップとなります。
「節約」での対応があります。
- 無駄な利用を防ぐ
- 代用品や「ジェネリック」に置き換える
- 「節約」の貼り紙をする(笑)
節約での対応は一時しのぎにはなりそうです。
反面、長期的には場当たり的対応、問題の先送りかもしれません。
メールやデータの共有といった手段の変更が長期ではプラスです。
郵便のコストだけにとどまりません。
銀行の支店やATMの集約により「通帳」の利用機会も限られ、
銀行サービスの利用でもコスト面でも不利が目立ちます。
インターネットバンキング利用でのデジタル化・オンライン化が
妥当な選択となります。
ちょっとした値上げには、
- あえて目くじらを立ててみる
- 代替手段やアップデートの機会にする
という選択がおすすめです。
ちょっとしたアナログでの処理や対応の値上げは、
デジタル化・オンライン化のきっかけになります。
蛇足
アイキャッチ画像は散歩中にみかけた鳥の群れです。
稲刈りの後の田んぼは鳥たちのお食事会が開催されます(笑)。
冬に向けての体力づくりかもしれません。
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