税務相談のタイミングを逃さない!
同じ課題でも応えに詰まる!?
事務処理には期限や締め切りがあることは知られていますが、
税務相談となるとタイミングと無関係のように思われがちです。
問題や課題が同じならいつでも同じ回答が期待できる
といった印象が強いかもしれません。
残念ながら大きな誤解です。
タイミングを逃さない判断は税務相談にも必要になります。

タイミングを逃さず刈り取り
相談のタイミング 処理と相談のズレ
事務処理で怖い対象はミスと期限です。
間違った処理や決められた締め切りを守れない場合には、
何らかの不利益が想定されます。
たとえば、税務申告。
申告期限に遅れれば、加算税や延滞税といったペナルティが
本来の税金に加わります。
確定申告期限の3月になって冷や汗をかきつつ慌てるわけです(笑)。
他方、「税務相談」となるとタイミングは軽視されがちです。
残念ながら大きな誤解に原因があります。
相談のタイミング おすすめと残念なとき
同じ問題や課題であれば同じ回答が期待できると思われがちです。
試験問題であればともかく、現実の税務相談ではそうもいきません。
たとえば、消費税の本則課税と簡易課税の選択。
経営の現状、今後の動向や計画をもとにシミュレーションをして、
届出をすることとなります。
課税期間の開始前に届出が必要となるので、相談のタイミング次第で
応えに詰まってしまいます。
一般的に税務相談は、
- 決算月の2~3月前
- 事業の成長や方向性の変更
- 資金需要が見込まれるとき
- 相続や事業承継を想定したとき etc
といったタイミングが効果的です。
一方、残念なタイミングは以下のとおりです。
- 決算月や決算後
- 税務顧問契約以前や終了後の性急な問い合わせ
- 取引や実行後の事後の相談 etc
相談のタイミング 悩みどころを間違えない!
税務相談で困るのはタイミングのズレ・遅れです。
早期に相談いただければ準備・調整・変更・取り止め
と対応できたはずの選択肢が遅れることで台無しになります。
税務判断で悩むことは慎重さの現れなので悪くありませんが、
悩みを抱え続けることは不利益につながります。
所得税や消費税に限らず、法人税・相続税・贈与税にも当てはまります。
税務判断で悩み始めたら税理士への相談のタイミング
と思っていただくと不利益の回避につながります。
蛇足
アイキャッチ画像は稲刈り終了後の光景です。
2025年(令和7年)は米不足で米価が急上昇しました。
新米による米価の安定に期待したいところですが、
高止まりが続きそうです。
「ゆめみづほ(石川県早稲品種)」は新米で900円超/kg
と昨年の倍以上の価格です。
<ご案内>
■林友範税理士事務所
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