青色申告決算書の確認方法とは? チェックのために予習する!
「ご確認お願いします」と言われて慌てないための
予習のおすすめです。
どこにチェックマークを入れるべきか?
決算書の確認 結果だけをみるか?
確定申告の完了は、申告書の提出+納税です。
申告書の内容の確認や税金の負担額だけでも
一年に一度とはいえ負担がかかります。
それに加えて、事業所得がある個人事業主には
青色申告決算書の確認も必要です。
税理士や会計事務所などに確定申告の依頼をしても
最終確認は求められます。
会計(経理や決算)→申告というつながりのある仕組みなので、
会計での成果である決算書の確認は欠かせません。
では、どこから・何を・どう確認するか?
決算書の確認 どこをチェックするか?
青色申告決算書の構成については以前紹介しました。
(確定申告の決算書や申告書ってこんなもんです ゴールからスタートする!?)
シンプルにまとめると、
- 全体でA4(横書き)が4ページ
- 1ページ目の損益計算書が申告書の「収入」「所得」に連動
- 2・3ページ目は損益計算書のなかみ
- 4ページ目は貸借対照表
となっています。
1ページ目の損益計算書の確認は、
- 売上
- 売上原価
- 経費
- 利益(「差引金額」)
と左上から順に勘定科目と金額を追っかけます。
事業活動の経営成績が集約されています。
右側の列は青色申告の特典に関連した事項です。
- 専従者給与
- 青色申告特別控除額(10万円・55万円・65万円)
右下の「所得金額」が申告書第一表の所得に転記されます。
決算書の2・3ページ目では損益計算書の内、
- 売上
- 仕入
- 給料賃金
- 専従者給与
- 減価償却費
- 地代家賃
などの内容が記載されています。
見方を変えると、上記以外の勘定科目のなかみ(内訳)は
決算書だけをみてもわかりません。
帳簿や元帳、会計ソフトに戻って確認する必要があります。
言い換えると、決算書を確認するといっても
決算書だけでは確認する限界があります。
決算書の確認での限界は貸借対照表にもあります。
棚卸資産(売上原価)や固定資産(減価償却費)といった
損益計算書と関連する科目以外の内容の確認は
帳簿に戻る必要があります。
決算書の確認 確認の前に予習
青色申告決算書の確認をするといっても
- 損益計算書が中心で
- 詳細は帳簿で確認する
という確認でのメリハリや限界を指摘できます。
とはいえ、それでも決算書の確認を求めるのは、
- 経営者であれば数字(金額)に反応できるはず
という前提があるからです。
税理士は帳簿や決算書の処理はできますが、
決算書の金額に妥当性や違和感を感じるのは経営者です。
帳簿の作成や会計ソフトでの処理の過程も大切ですが、
- 前年以前の決算書との比較
- 計画や想定と現実の決算書との比較
は人任せにできないはずです。
今年の青色申告決算書に向き合う前に
判断する対象の予習がおすすめとなります。
蛇足
申告書だけでもごちゃごちゃしてるのに、
決算書も確認するというと気が重いかもしれません。
法人に比べれば、グッと少ないんですが…(苦笑)。
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