地元密着は統計もセットで! 政府統計の総合窓口e-Stat
ビッグデータで遊んでます(笑)。
地元密着と統計 知ってるつもりかも
「地元密着」や「地域密着」といえば好印象です。
地に足のついた行動や考え方をしているイメージがあります。
情報が過多になって、頭でっかちになりがちなときこそ、
「地元密着」の確かさを期待します。
とはいえ、「地元密着」も意外に曖昧なことばです。
・長く住んでいるから、
・子供の頃からなじみがあるから、
といった現状の追認が地元密着の実態かもしれません。
地元密着と言いながら、フワッとしています(笑)。
知ってるつもりをもっとしっかりと足元を固めるなら、
統計とセットで知ることがおすすめです。
地元密着と統計 政府統計e-Stat
政府は税金や社会保険料も集めていますが(笑)、
統計も集めています。
(行政からの問い合わせ 国勢調査に回答する)
(経済センサスも確定申告もインターネットがサクサクな理由)
幸いなことに、統計データは税金や社会保険料よりも
個人での利用がしやすい環境です(笑)。
今回紹介するのは、政府の統計窓口である「e-Stat」です。
政府統計のポータルサイトで、オンラインで無料で利用できます。
統計、ビッグデータというと統計学やデータ処理の専門知識が
必要なところもあります。
とはいえ、後述するようにデータを眺めるといった利用なら、
好奇心とマウス操作だけでも楽しめます。
地元密着と統計 意外な比較結果
私は生まれも育ちも石川県です。
仕事の都合で北陸三県(石川県・富山県・福井県)を回っていたこともあります。
40年以上地元密着とも言えますが、統計で裏をとったことはありません。
今回e-Statの「統計ダッシュボード」よりちょっとした地域比較をしました。
「地域の見える化」→「地域のレーダーチャート・ランキング」へ進みます。
レーダーチャートで表示したい項目は利用時に設定できます。
まず、私の地元石川県。
「持ち家比率」はそれほど高くありませんが、「1住宅当たり延べ面積」は広めです。
「大規模小売店」は少なめですが、「百貨店、総合スーパー数」は全国2位です。
郊外の大型ショッピングセンターの影響でしょう。
次に富山県。
「持ち家比率」も「1住宅当たり延べ面積」も圧巻です。
その一方で、「百貨店、総合スーパー数」は目立ちません。
そして福井県。
「持ち家比率」も「1住宅当たり延べ面積」では富山県と互角、
「百貨店、総合スーパー数」では石川県と遜色ありません。
福井県は北陸では最も人口の少ない県ですが、
統計でみると違う一面がみられます。
なお、東京都も。
「持ち家比率」も「1住宅当たり延べ面積」も予想通りといったところですが、
「百貨店、総合スーパー数」が40位と意外でした。
比較する項目の入れ替えだけでなく、市町村ごとの比較も可能です。
たとえば、石川県珠洲市(能登半島の先端)。
「人口増減率」は厳しい数値です。
対照的に「1住宅当たり延べ面積」はトップです。
「大規模小売店」も「百貨店、総合スーパー数」もデータは0ですが、
順位では同等の地域が多くあることがわかります。
統計はなんとなく知ってるつもりを修正してくれるツールだと実感しました。
蛇足
e-Statを見たり、利用したりすると、デジタルやオンラインでの処理の
ありがたみがわかります。
リアルの統計データを探し回ったり、ちょっと変更したりするだけでも
ゾッとする処理のはずです(笑)。
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