会計=帳簿作成だとクラウド「会計」を誤解します
知っていることばだと誤解にも気付きにくくなります。
ネコヤナギ(花ことばは自由)
クラウド誤解 会計処理=帳簿作成の誤解
会計処理を早期に適切に行うことは大切ですというと
面と向かって否定される方はいません。
帳簿の作成をすることで経営状態がわかるということも
誤解がありません。
会計処理も帳簿の作成も否定されることはないですし、
誤解されてもいない印象です。
とはいえ、切り口次第ではズレを感じるかもしれません。
たとえば、クラウド「会計」。
ウェブサービスによる会計処理という認識はあっても、
会計=帳簿作成でとどまっている可能性があります。
クラウド誤解 経営管理のデジタル化
クラウド会計のよく知られているイメージでは、
- インターネットを利用して
- 銀行口座とアプリを連携させ
- 帳簿作成を自動化する
といったところです。
上記だけをクラウド会計ととらえると、
帳簿作成の効率化となります。
間違いではないのですが、ことば足らずです。
クラウドサービスの特徴では、
- 変化の速さ
- 変化の広がり
を実感することがあります。
クラウド会計でも上記のような特徴がみられます。
たとえば、MFクラウド。
会計を中心にしつつも、
- 請求書発行
- 給与計算
- 年末調整
- 証憑管理 etc
と会計と関連したバックオフィス業務に関連しています。
freeeも同じように展開されています。
ちょっと抽象的に表現すると、
- クラウド会計サービスは経営管理のデジタル化
へとつながります。
クラウド誤解 環境の変化と仕組みの調整
「仏作って魂入れず」ということわざがあります。
形式を整えても、実態や実践がともなわない状態です。
- 参考書を買っただけで安心してしまう受験生
- 怪しげな節税対策への支出(笑)
クラウド会計サービスの利用は今後も有効になりそうですが、
全自動でも万能でもありません。
クラウド会計の導入以前に、
- 現在の業務体制
- 今後期待する効率化
を確認することをおすすめします。
クラウド会計は経営をサポートする手段・機能です。
曖昧に期待して、ほったらかしにすると期待外れ、
残念な結果になります。
キャッシュレス決済や電子申告などのオンライン手続きは
今後も増えます。
変化の幅が広いので、ピンポイントではない調整の機会となります。
蛇足
「クラウド」という日本語の表記が誤解を招くこともあります。
- cloud:雲、インターネットを利用したデジタル処理の仕組み
- croud:群衆、「クラウドファンディング(少額を多人数から調達)」
「L」と「R」の違いを日本語で表記する方法ってあるんでしょうか?
懸賞金をかけると面白いアイデアがでるかもしれません(笑)。
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