間接法のキャッシュフロー計算書を改造する

金額を粉飾する魔改造ではありません(笑)。


いろいろ加工できる麦

間接法CFを改造 むくわれないキャッシュフロー計算書

決算書でも申告書でも完成して、納品すれば仕事のゴールとなります。

経営の成績や状態とは別にして、成果となります。

そうした仕事のゴール地点でもむくわれない成果品があります。

キャッシュフロー計算書です。

お金の動きを経営の営業や投資、財務ごとのキャッシュフロー(CF)で分析した成果ですが、
お客様の食いつきはいまいちパッとしません。

会計事務所勤務時代には、年次はおろか月次決算でもキャッシュフロー計算書を作成
していましたが、大半のお客様にはスルーされました。

CFがスルーされる原因は、営業CFの表示形式にあります。

間接法CFを改造 直感的な直接法と損益計算書

営業CFは処理の都合上、損益計算書をもとに貸借対照表の勘定の増減額を調整して
作成します。
(営業活動のキャッシュフローの正体とは?)

間接法による営業CFの表示は以下のようになります。

作成の都合や理屈はともかく、
・スタートが税引前利益
・減価償却費をプラス
・貸借対照表科目の増減を反映させる
といった直感的には理解しがたい印象です。

専門的には正しさを強調したところで、腑に落ちない理屈は
判断の材料にはなりません。

では、直接法により作成した営業CFはというと以下の通りです。
なんだかすっきりした印象です。

念のため間接法と直接法を比較してみます。
「小計」より上の表示では、直接法の方がやはり直感的に理解できます。

直接法が直感的に理解できる理由は、営業CFの把握が損益計算書に似ているからです。
・営業CF(直接法):収入-支出=お金の増減
・損益計算書:売上ー経費=利益

とはいえ、直接法による営業CFは作成の効率性で間接法に比べて見劣りします。

間接法CFを改造 間接法×損益計算書→直接法の営業CFへ改造

キャッシュフロー計算書と営業CFを振り返ると、
・作成の義務はない
・ザックリとした経営の分析上、CFは有効
・営業CFは処理の都合上間接法で作成
・間接法の営業CFはわかりにくい
・直接法の営業CFは作成が面倒
・直接法の営業CFはわかりやすい

わかりやすく、かつ作成の効率性との折り合いをつけるには、
間接法での営業CFを直接法に改造するという選択になります。

たとえば、直接法での「営業収入」は
・本来:売上と売上に関連する勘定科目を分析
・改造:発生主義での売上+売上債権の増減額
といった具合です。

見方を変えると、間接法の作成を直接法への改造のためのパーツ作成と
位置付けるわけです。

「仕入による支出」や「人件費の支出」、「その他の営業支出」も
同じように調整可能です。

キャッシュフロー計算書の作成自体が目的ではなく、
経営をお金の動きに基づいて分析するためならば、
間接法による営業CFの改造はあり、です。

 

蛇足
間接法による営業CFの改造は、財務会計というよりも
管理会計寄りの発想かもしれません。

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